パネライ ラジオミール 腕時計
パネライの中でも第二次大戦前ごろに誕生したといわれる伝統的なデザイン、ラジオミールは、イタリア海軍潜水隊特殊部隊工作員専用として誕生した時計です。深海でもわかるよう計器や文字盤を発光させるためにラジウムを基にした粉末塗料が付いていることから名づけられました。長時間使用しやすい耐久性、水中でも視認性が高いことなど厳しい条件をクリアした結果、誕生したといいます。1997年から一般の人でも買えるようになったアイテムです。97年に登場したときはプラチナをあしらった物でした。2003年まで、金無垢をあしらった高級品として位置づけられていますが、2004年以降はルミノールと同様のラインナップとなりました。 リューズを守るためにつけられたリューズプロテクターという部品が付いているかどうかが、ラジオミールかどうかを見分けるポイントです。ラジオミールにはリューズプロテクターが存在していません。 クラシカルな雰囲気をかもし出す革ベルトですが、ベルトやバックルの種類が豊富で自分の好きなものを好きなときに取り替えて使えるため、コーディネートによって変化させることが可能です。
新品 パネライ ラジオミール 腕時計
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パネライ ラジオミールについて
パネライ ラジオミールの歴史
1936年、イタリア海軍のためにパネライが開発した発光体「ラジオミール」を使用したロレックスとの技術提携によって、初のラジオミールウォッチの試作品を製作しました。最初はワイヤーループ式のラグが採用されましたが、1940年には太くて安定感のあるラグになりました。
パネライ ラジオミールの特徴
47mmの大きめクッションケースが特徴です。プロテクターが無く円錐型のリューズはなんとなくクラシカルな雰囲気です。初期モデルはワイヤーループ式ストラップ・アタッチメントを備えています。革のベルトのみのモデルとなっていて、それのこだわりがクラシカルな雰囲気を維持しています。
定番モデル
「ラジオミール 8デイズ アッチャイオ-45mm」は初期の試作を思い起こさせる定番モデルです。あえて手巻き式ムーブメントを採用しているところが魅力的です。8日間のパワーリザーブが可能で、防水も10気圧と見た目だけでなく機能性と実用性を兼ね備えています。価格は60万円程度で販売されています。
「ラジオミール ブラックシール ロゴ アッチャオ PAM00380」は比較的薄型で使いやすいモデルです。黒い文字盤に「OPロゴ」を施したシックなデザインとなっています。56時間のパワーリザーブがあり2日間は持ちます。防水は10気圧でお値段も50万円以下でリーズナブルです。
「ラジオミール 3デイズ アッチャイオ-47mm」は復刻コレクションウォッチです。サテンスティール製で角を滑らかに研磨した12面カットベゼルです。3日間パワーリザーブを掲載し、復刻モデルということで防水スペックは3気圧に抑えられています。お値段は100万円以上と少し高めとなっています。
メンズ時計としての魅力
ラジオミールは肉厚の大きいケースが魅力で、まさに男性の手首にピッタリです。イタリア海軍の潜水隊特殊部隊工作員のための時計として作られたというプロセスがまた、男性の心を引き付けます。女性用に適した42mmや40mmの小さめケースも以前には発売されていますが、限定品のため中古で探すしか手に入れる方法がありません。
パネライの原点
ラジオミールはブランド「パネライ」の初期モデルであり原点でもあります。「パネライ」を知るにはまず「ラジオミール」の歴史を知ることが近道と言えます。技術的には進化をしましたが、力強くそれでいてスッキリとしたデザインは初期の頃から現在にも引き継がれています。
パネライについての豆知識
ラジオミールとは?
パネライは1860年に創立されたイタリアの高級腕時計メーカーで、一目見ただけで判別できるクッションフォルムが特徴です。元々は精密機械メーカーで、自社で開発した蛍光塗料である「ラジオミール」を使用した精密機器をイタリア海軍に納めていましたが、その高度な技術力と信頼から特殊潜水部隊のための軍事用ダイバーズウオッチの開発を海軍から依頼されたのが、時計メーカーとしてのスタートです。文字盤にラジオミールを使用し視認性と防水性を重要視した初の腕時計は海軍に正式採用され、名前を蛍光塗料と同じ「ラジオミール」と名付けてパネライを代表するモデルとなっています。
魅力的な外観
パネライの魅力のひとつに大きく厚みのある外観があり、標準サイズで直径47ミリ、最小サイズでも40ミリ、厚みに至っては15ミリを超えるものもあります。これは部隊が使用する際の視認性を保つためで、激しい戦場で使用しても壊れない頑丈さを正確性を求めたシルエットは、現在でも「強い男の象徴」として多くの男性の憧れの的となっています。
強い発光力
蛍光塗料を塗布した文字盤をベースに、更に数字をくり抜いた文字盤を重ねる「サンドイッチ文字盤」により多くの蛍光塗料を使用しているため、暗闇でもはっきりと時間を確認することができます。これも元々は暗闇で活動する特殊潜水部隊のための仕様でしたが、現在のモデルにも引き継がれています。
リューズプロテクター
特許を取得しているリューズプロテクターは、レバーを下げるとリューズが操作できる仕組みで、ルミノールを象徴するデザインと言えます。パネライの時計は流行を取り入れた細かな変化はありますが、発表当時からほぼ変わらない完成されたデザインで現在も多くの人々を魅了し続けています。