セブンフライデー S-シリーズ 腕時計

セブンフライデーは「毎日が金曜日の興奮」をテーマに、工業デザインを基本コンセプトとした腕時計です。セブンフライデーの腕時計は、基本デザインごとのシリーズと、デザインコンセプトによる世界観の組み合わせで構成されます。この S シリーズは、ステンレスケースの中に収められたダイヤルリングと、真ん中に6本のスポークを持つリングが配されていることがルックスの共通項です。世界観は「工業の粋（エッセンス）」「産業革命（レボリューション）」「エンジン」の3つです。さあ、どんなワクワクが腕時計の中に込められているのかを見て行きましょう。

・ムーブメントをエンジンと呼ぶセブンフライデーの魅力

S シリーズには世界観ごとに1種類、合計3モデルの時計があります。共通するのはメカニズム部分です。ステンレススチールのケースの中には40時間のパワーリザーブを持つ、シチズンのMiyota 82S5自動巻きムーブメントが収められており、公式カタログを見るとムーブメントの見出しにはエンジンと書かれています。工業デザインをコンセプトとする時計メーカーならではの表現と言えるでしょう。3気圧の日常生活防水となっていますが、水泳やダイビングには耐えませんので、そうしたシーンでは外しておいて下さい。また、特別な機能としてNFCチップが埋め込まれていて、スマホアプリでその時計の真正性が確認できるようにもなっています。

・世界観ごとにベルトの素材から異なっている

コンセプト「エッセンス」モデル S01 は、ステンレスのポリッシュ仕上げとサンドブラスト仕上げの組み合わせケースで、ベゼルはポリッシュ仕上げです。針は白、インテックスは横長長方形の小さなものになっています。「レボリューション」モデル S02 はケースもベゼルもポリッシュ仕上げで、針は白、インデックスは5分位置ごとに分が数字で示されています。「エンジン」モデル S03 は黒のケースに黒色カーボン風仕上げのベゼルとなっていて、針は青で縁取られた白、インデックスはバータイプです。いずれのモデルも4時半の位置に小秒針がセットされていてデザインのアクセントとなっています。

S01のストラップは黒のレザーに黒のステッチでソフトなパッド加工が施されています。S02は黒のカフレザーにパッドを型押ししたものです。また、S03のストラップはシリコンラバーですが、黒糸のステッチがアクセントとなっています。

・腕時計は機械なので工業デザインとの親和性が非常に高い

セブンフライデーの世界観は工業デザインに由来しますが、エッセンスは将来、エンジンは現在、レボリューションは歴史をコンセプトとしているようにも映ります。ですので、腕時計のデザインにどんな世界観を重ね合わせて捉えるのかと言う持ち主の意識が反映しやすい物です。特にこの S シリーズは独創的なデザインでありながら、時計としての本質を外さないベーシックな部分をしっかり押さえているので、腕に巻くシーンをそれほど強く選ばない、安定したデザインの時計とも言えるでしょう。