グラスヒュッテ・オリジナル セネタ 腕時計
グラスヒュッテ・オリジナルはドイツのザクセン州、グラスヒュッテに本拠地を構える機械式時計のメーカーです。マニュファクチュールと呼ばれる、ムーブメントから外装までを一貫生産している、高い技術を持った会社として広く知られています。グラスヒュッテ・オリジナルには5つのコレクションがありますが、その中でセネタと言うコレクションはクラシカルな基本デザインと高機能なデザインエレメントが融合した、極めてエレガントな時計です。
時針・分針・秒針がセンターに配置された典型的な時計デザインのものから、秒を測る針が別の軸を持っている物、時針と秒針が別々に配されていて分針のみがセンターにあるものなど、様々なデザインがあります。デザインバリエーションにはベーシックなデザインにカレンダーがついたものや、クロノグラフ、ムーンフェイズ表示のあるものなどがあるだけでなく、リミテッドエディションとして脱進機のメカニズムがスケルトンで美しく見えるようになっているものもあるのです。
一部には手巻きもありますが、基本は自動巻きで5気圧または10気圧防水です。パワーリザーブはモデルごとに異なりますが軽く70時間を超える長時間動作のものもあります。一部のモデルにはパワーリザーブの時間が表示されるものも見られます。
新品 グラスヒュッテ・オリジナル セネタ 腕時計
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グラスヒュッテ・オリジナル セネタについて
ドイツ機械式時計に見る機能美グラスヒュッテ・オリジナル セネタコレクション
高級機械式時計と言えば「スイス製」が連想されがちです。しかし、スイス製ほど知名度は高くないものの、質で決して引けを取らないのが「ドイツ製」。もしスイス製以外の時計にチャレンジしたい方、マニュファクチュールの三針時計をお探しの方にお勧めしたいのがグラスヒュッテ・オリジナルのセネタコレクションです。機械式時計に多少の関心があればブランドの歴史や背景を知れば興味がわくと思いますが、セネタが醸し出すドイツ時計の機能美には一見の価値があります。
グラスヒュッテ・オリジナル浅くて深い歴史
「グラスヒュッテ・オリジナル」のブランドがスタートしたのは冷戦終結の1990年代と比較的最近のことです。ただし、前身にまで歴史のひもをたぐると、1845年にドイツ東部の町、グラスヒュッテにF.Aランゲ氏が設立した工房にまで遡ります。19世紀のグラスヒュッテは時計の町として急速に発展していきました。しかし、第二次大戦後にグラスヒュッテは社会主義国の東ドイツの町となり、グラスヒュッテにあった時計工房は国営の時計製造会社に統合・吸収されてそれまでの歴史が中断する形となりました。
しかし、東西ドイツの統合によって国営企業は民営化されて1994年に「グラスヒュッテ・オリジナル」のブランドがスタートを切りました。元々は複数の時計工房が統合されて誕生した経緯があるだけに、自社内で部品までを一貫で生産できる「マニュファクチュール」としての実力を持っていました。2000年にはスウォッチグループの傘下に入り、高級時計ブランドとしての地位を高めて、今では盤石なものとなっています。
クラシックな美しさ「セネタ」
グラスヒュッテ・オリジナルを代表する2大看板の「パノ」と「セネタ」。どちらもドレスウォッチのシリーズですが、パノはラグジュアリー性を強調したデザインで、セネタはクラシックな三針時計を基本にしています。パノはきらびやかなデザインからメディアの話題になりがちですが、セネタのようなクラシックな三針時計は、シンプルゆえに質がストレートに出る時計でもあります。ドイツ流の質実剛健を体現しているセネタの存在感は、スイスのトップクラスのブランドに引けをとっていません。
一方でセネタはラインナップの幅も広く三針だけではありません。クロノグラフ搭載モデルやパーペチュアルカレンダー、トゥールビヨンなどグラスヒュッテ・オリジナルの最高技術を詰め込んだモデルも展開しており、バリエーションは広くなっています。ムーブメントはモデルによって自動巻きと手巻きがあります。
高級時計に新たな選択肢
高級時計の分野はほぼスイスの一強の状態です。その対抗馬となり得るのは歴史的な成り立ちからもドイツ勢ではないでしょうか。ドイツ高級時計でもトップ集団に位置しているのブランドの一つがグラスヒュッテ・オリジナルと言えます。時計マニアの中でも珍しいドイツ時計をチョイスして周りとの差別化を図れる楽しみ方ができる時計です。王道の三振時計、クラシックなデザイン時計をスイスのトップクラスのブランドと同じ質のものを提供することで、時計好きに選択肢を与えているというだけでも、その存在価値は貴重と言えます。