機械式時計を取り扱う際に注意すべきポイントとは?
機械式時計は一般的な時計と比較すると繊細な造りとなっていることが多く、その取扱いに関してもいくつかの注意点が挙げられていますよね。そのため注意点を知らずに取り扱っていると気づかないうちに壊れてしまったり、すぐに寿命になってしまうという事も少なくありません。そこで今回は、機械式時計の取扱で注意しなければいけないポイントを紹介します。
磁気を帯びているものを近くに置かない
まず気を付けなければいけないポイントとして挙げられているのが、磁気を帯びたものの近くで機械式時計を保管・管理しないという点です。機械式時計を構成している部品のほとんどは金属でできているため、磁気を帯びやすいという特徴を持っています。このため磁気を帯びたものの近くに置いていると部品が磁気を帯びてしまい、誤作動を起こして正確な時間を刻むことができなくなってしまうのです。少し時間がずれてしまった場合は調整すればいいと思う人も少なくありませんが、一度帯びた磁気はなかなかとれないためどんなに調整しても誤作動を起こしやすくなることが考えられます。
本体の傷やヒビに注意する
機械式時計は精密機械であることから、埃や湿気などの影響を受けると誤作動を起こしたり壊れやすいという特徴を持っています。正常な状態であれば埃や湿気が時計の内部に入り込む可能性は少ないのですが、時計本体に傷がついてしまったりひびが入っていると埃や湿気が入り込んでしまう可能性が高くなります。また機械式時計の中には防水機能を持っていないものもあるため、防水機能が備わっていると過信していると思わぬ故障の原因となってしまうのです。
このような点から機械式時計は一般の時計以上に傷やヒビが入っていないか確認しておくことが大切で、万が一本体に傷やヒビが入っている場合はすぐに修理することが推奨されています。放置していると時計の精度が落ちてしまう可能性が高いですし、故障の原因となることも多いので注意が必要です。そして防水機能などの基本的な機能を事前に確認しておくことも、取扱の上での大切な注意事項とされています。
定期的なオーバーホールを行う
ほかにも機械式時計の取扱で注意しなければいけないのが、定期的なオーバーホールを行うことですよね。オーバーホールとは機械式時計の本体を分解して整備することを指しており、歯車などの部品が摩耗していないか・油や部品が経年劣化していないか確認するための作業となります。オーバーホールを行うことで機械式時計の細かなメンテナンスをすることができ、長く使い続けることができるのです。ただオーバーホールを行う際には埃や湿気に気を付けなければいけないですし、専門的な知識も必要になるので自分でできない場合は専門家に頼ることが推奨されています。
機械式時計は精密機械であることを理解する
このように機械式時計は精密機械であることから、取扱の際には注意しなければいけないポイントがいくつか挙げられています。人によっては面倒だと思う人もいますが、これらポイントを押さえて使用していくことで一般的な時計よりも長く愛用することができるというメリットもあります。そのため長く使い続けていくためにも、取扱の注意点を理解しておくことが大切です。
あわせて読みたい記事: