ベルトによって変わる使い心地!腕時計のベルトを素材別に解説!

2020年6月19日
ベルトによって変わる使い心地!腕時計のベルトを素材別に解説!

腕時計は、ベルトの素材によって着け心地が異なります。同じ文字盤でもベルトの素材が変わると雰囲気も大きく変化します。今回は、ベルトの素材の違いに注目して説明していきます。この記事を読んで、ベルトの違いによるメリットとデメリットを理解して腕時計を選んでください。

 

【腕時計のベルトを素材別に解説!】

腕時計のベルトは、素材によって4種類にわけることができます。メタルベルトやレザーベルトは、フォーマルなシーンで使いやすいベルトです。

ここでは、ベルトの違いを素材別に説明していきます。腕時計は、使うシーンを考えて選ぶことが大切です。

 

■ケースとの一体感が魅力的!メタルベルト

Patek Philippe 5711/1A-010

メタルベルトは、ケースと同じ素材でつかられることが多くなります。ケースとの一体感が強いので、フォーマルなシーンで使いやすいはずです。

金属は、水や汗に強く耐久性も高いのが特徴です。汚れも拭くだけできれいになるので、長い年月使い続けることができます。メタルベルトの注意点は、金属アレルギーです。金属が身体に合わないと皮膚の赤みやかゆみなどのアレルギー症状の危険が高くなります。

 

■フォーマルなシーンで使いやすい!レザーベルト

IWC Portugieser IW500705

天然素材で作られたレザー(革)ベルトは、カラーリングや素材の種類が豊富です。例えばカーフ(牛)は、肌触りがよくクロコダイル(ワニ)はうろこ模様が特徴になります。レザーベルトは、他のベルトに比べて付け替える手間場少なくなっています。メタルベルトよいも軽量で肌に馴染みやすいことが主な特徴です。優れている特徴の多いレザーベルトですが、水に弱いのが欠点です。こまめに手入れをしないとひび割れなどをおこす危険性があるので注意してください。

 

■肌に密着!ラバーベルト

Breguet 5517BB/Y2/5ZU

素材がゴムのラバーベルトは、レザーベルトに比べて水や汗に強い特徴があります。メタルベルトよりも軽くて密着性があるのも特徴のひとつです。

ラバーベルトは、カラーリングも豊富にあります。表面はレザーで裏面はラバーになっているモデルも存在します。水や汗に強く汚れも落としやすいですが、長時間汚れを放置してしまうとにおいが残る危険性が高くなります。密着性の高い素材なので、夏場は特に注意が必要です。

 

■気軽に付け替える!ナイロンベルト

ナイロンベルトは撥水加工された化学繊維から作られているので、軽量のうえ通気性も優れています。汚れてしまったときも水で洗うことができます。

NATOストラップは、NATO(北大西洋条約機構)の軍隊で支給されているナイロンストラップのことです。丈夫で腕へのフィット感も優れています。ナイロンベルトは、カジュアルな印象がありますのでフォーマルな場面には不向きです。他の素材と比較すると価格が抑えられています。

 

【メタルベルトを選ぶ時のコツは?素材とコマの数に注目!】 

腕時計のベルトの中でもメタルベルトは、水や汗に強いのでフォーマルなシーンにも合わせやすくなっています。ケースと同じ素材を使用していることが多いので一体感があります。ここでは、メタルベルトを選ぶポイントを説明していきます。選ぶときは素材とコマの数に注目してください。

 

■メタルベルトに使われる金属の種類

Longines L26294516

メタルベルトは、ケースと同じ素材を使用することが多くなっています。使用している金属の種類によって、軽さや傷への強さが異なります。

ステンレススチールは、サビや傷に対して強いところが特徴です。コストパフォーマンスも高いので多くのブランドで使用しています。ゴールドは、ドレスウォッチに使用されることが多い素材です。ゴールドだけだと柔らかいので銀や銅を混ぜて強度と色合いを調整します。プラチナは、加工がしやすく腐食しにくい優れものです。希少性が高い金属なので、腕時計の価格も高くなる傾向があります。チタンは、軽量で錆びにくい素材です。金属アレルギーが起こりにくい素材なので、アレルギー体質も安心して利用できると思います。

 

■メタルベルトはどんなつくり?

Omega Speedmaster 311.30.42.30.01.005

メタルベルトは、コマと呼ばれる金属板をつなげたものです。つなげ方や長さの調節の仕方によって3種類にわけられます。スライド式は、クラスプ(留め具)を緩めて長さを調節するタイプのベルトです。金属の粒をメッシュ状に編み込んだミラネーゼでよく使用されています。ピン式は、ベルトの穴にピンを打ち込んでコマをつなげているタイプのベルトです。ネジ式は、ネジでコマ同士を連結しています。

ピン式とネジ式のベルトで長さを変えるときは、コマの数を調整する必要があります。長さを調整するときは、専用の道具を使ってコマを外します。

 

■メタルベルトはコマの数で着け心地が変わる

出典:インスタグラム

メタルベルトの着け心地を決めるのは、横に並んだコマの数です。コマを1つずつ縦に並べた「単連タイプ」と横に9列コマを並べた「9連タイプ」まであります。

メタルベルトは、3連タイプか5連タイプが一般的です。コマの数が多いほど柔らかい装着感になります。ミラネーゼは、金属の粒をメッシュ状に編んで作られたベルトです。金属部分が薄くレザーベルトのような着け心地が楽しめます。

 

【ブレスレットで与える印象が変わる!ロレックスの腕時計】

王冠のマークが目印のロレックスは、高級腕時計ブランドとして有名です。1926年にオイスターケースと呼ばれる防水機構をうみだしています。ロレックスの腕時計は、メタルベルトの使用が多くなっています。ここでは、ロレックスのブレスレットの形状や特徴に注目したモデルを紹介していきます。

 

■ オイスターブレスレット

Rolex 116500LN

 

コスモグラフ デイトナ 116500LNの仕様:

直径:40mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 4130)

パワーリザーブ:約72時間

防水:10気圧(100m)

 

コスモグラフ デイトナは、1963年に誕生しました。プロのカーレーサー向けに作られたシリーズで、時間を計測できるクロノグラフ機能と速度計測に便利なタキメーターを搭載しています。116500LNの文字盤は、18ctのホワイトゴールド製です。ケースとブレスレット部分は、オイスタースチールを使用しています。

ブレスレットは、たいらなコマが横に3つ並んだオイスターブレスレットです。高い精度と長さ調節が容易なところが魅力のひとつになります。

 

■ジュビリーブレスレット

Rolex 126710BLNR

GMTマスターII 126710BLNRの仕様:

直径:40mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3285)

パワーリザーブ:約70時間

防水:10気圧(100m)

 

ロレックスは、1955年に文字盤と両方向回転ベゼルの2ヵ所で時刻の表示をするGMT機能が搭載されたモデルを発表しました。1982年に発売されたGMTマスターIIは、短針が単独で動くので3ヵ所の時刻を知ることができます。

126710BLNRは、ブラックの文字盤にオイスタースチール製のケースとブレスレットを組み合わせたモデルです。セラクロム製の両方向回転ベゼルは、青と黒にカラーリングされています。ブレスレットは、コマが横に5つ並んだジュビリーブレスレットです。1945年に「オイスター パーペチュアル デイトジャスト」のためにデザインされた形で、腕に馴染みやすくなっています。

 

■プレジデントブレスレット

Rolex 118238

デイデイト 118238の仕様:

直径:36mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3155)

パワーリザーブ:約48時間

防水:10気圧(100m)

 

1956年に登場したデイデイトは、日付とフルスペルの曜日を表示する機能を搭載したモデルです。ケースとブレスレットに使用されている素材は、ゴールドかプラチナになっています。2001年頃に発売した118238は、ブラックの文字盤にダイヤモンドとルビーを組み合わせたモデルです。ケースとブレスレットは、18Kイエローゴールドを使用しています。使われているのは、半円形のコマが横に3つ並んだプレジデントブレスレットです。デイデイトのために作られた形状で、ロレックスがアメリカ大統領にデイデイトを寄贈したことが名前の由来になっています。

 

■パールマスターブレスレット

出典:インスタグラム

パールマスター39 86285の仕様:

直径:39mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3235)

パワーリザーブ:約70時間

防水:10気圧(100m)

 

1992年に登場したパールマスターは、ルビー・サファイヤ・エメラルド・ダイヤモンドなどの宝石がふんだんに使用されているシリーズです。86285は、小粒のダイヤモンドを敷き詰めた文字盤にピンクゴールドのインデックスを組み合わせたモデルです。ケースとブレスレットにもピンクゴールドを使用しています。パールマスターブラスレットは、丸みを帯びたコマが横に5つ並んだ形状です。クラスプ(留め金)部分が見えないように工夫されたコンシールドタイプが採用されています。 

 

■オイスターフレックスブレスレット

Rolex 116515LN-0015

コスモグラフ デイトナ 116515の仕様:

直径:40mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 4130)

パワーリザーブ:約72時間

防水:10気圧(100m)

 

1963年に誕生したコスモグラフ デイトナは、8分の1秒単位で計測できるクロノグラフ機能が搭載されたシリーズです。30分積算計や12時間積算計のデザインも楽しめます。

116515は、チョコレート色の文字盤にブラックのベゼルを組み合わせたモデルです。ケースは、エバーローズゴールドを使用しています。オイスターフレックスブレスレットは、2015年に発表されたロレックス初のラバーベルトになります。跳弾性メタルブレードをエラストマーと呼ばれるゴム状の物質でコーティングしているので、耐久性と柔軟性を兼ね備えています。

 

■レザーベルト

Rolex 50525/2

チェリーニ デュアルタイム 50525/2の仕様:

直径:39mm

ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3180)

パワーリザーブ:約48時間

防水:5気圧(50m)

 

チェリーニは、防水性が高いオイスターケースを取り入れていません。滑らかなドーム型とコインの縁のようなフルーテッドを組み合わせたベゼルやタマネギ型のリューズがクラシカルな印象を与えます。50525/2は、ギョーシェ彫りが施されたブラックの文字盤にエバーローズゴールドのケースを組み合わせたモデルです。6時の位置には、第二時間帯の時間と昼夜を表示します。使用しているのは、ブラックのアリゲーターレザーストラップです。落ち着いた色合いと素材は、金属製のブレスレットとは違う印象があります。

 

【まとめ】

今回は、ベルトの種類を素材別に説明しました。素材によって重さや水への強さが異なるので、生活や使用環境に合わせて選ぶことをオススメします。腕時計のベルトは、専用の道具で付け替えが可能です。シーンに応じてベルトを付け替えるのも違った楽しみ方になります。

 

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