タグ・ホイヤーのキャリバーに注目!人気タグ・ホイヤーモデル10選!
腕時計の動力源といえば「ムーブメント」のことです。ムーブメントの種類によって針の位置や機能が変わります。「カレラ」や「フォーミュラ1」などカーレースにゆかりのあるシリーズを発表してきたタグ・ホイヤーは、コストパフォーマンスの高さが魅力です。今回は、タグ・ホイヤーの魅力をムーブメント別に紹介していきます。
【タグ・ホイヤーのムーブメントは2種類!違いは?】
多くの時計ブランドは、分業制を取り入れています。特にムーブメントは、コストを抑えるために専門メーカーに依頼をすることが多くなっています。ここでは、汎用ムーブメントと自社ムーブメントの違いを説明していきます。タグ・ホイヤーのムーブメントの特徴も紹介していきます。
■汎用ムーブメントとは?特徴と魅力
汎用ムーブメントとは、ムーブメントの製造を専門におこなうメーカーである程度の工程まで作ったものです。汎用ムーブメントは、途中まで製作した状態で他の時計ブランドに提供します。途中まで作ったムーブメントを使用することで、設計費用を抑えることができます。汎用ムーブメントは大量生産なので、コスト的に自社ムーブメントよりも安価ですみます。製造コストが低い汎用ムーブメントを導入することで、腕時計本体の価格を抑えることも可能です。パーツも入手しやすいので修理も容易になっています。
■自社ムーブメントとは?特徴と魅力
自社ムーブメントとは、時計ブランドがみずから設計をおこなったムーブメントのことです。針の位置や搭載する機能をブランドが自由に決めることができます。自社ムーブメントは、精度やデザインにこだわったものが多くなっています。自社ムーブメントを搭載したモデルは、ブランドの個性が楽しめます。
■他社の力があってこそ生まれた!タグ・ホイヤーのムーブメント
タグ・ホイヤーは、長年ETA社の汎用ムーブメントを取り入れていました。ムーブメントにかける費用を抑えて、低価格で高品質の腕時計を提供するためです。2010年にETA社は、所属しているスウォッチグループ以外へのムーブメント提供を制限すると発表しました。LVMHグループに所属しているタグ・ホイヤーは、2010年以降になるとセリタ社の汎用ムーブメントを使い始めます。
さらにタグ・ホイヤーは、2010年に創業150周年を記念して自社ムーブメント「キャリバー1887」を開発しました。「キャリバー1887」は、セイコー社の6S系ムーブメントをもとに作っています。使っているパーツは、セイコーとスイス系企業から調達したものです。タグ・ホイヤーは多くのメーカーの力を借りて、低価格で高品質の腕時計を提供しています。
【低コストで高品質!汎用ムーブメントを搭載したモデル6選】
タグ・ホイヤーは、コストパフォーマンスの高いブランドです。長年汎用ムーブメントを活用してきました。ここでは、汎用ムーブメントを採用したモデルを紹介していきます。搭載している機能やカウンターの位置にも注目してください。
■カレラ WAR201E.BA0723
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カレラ WAR201E.BA0723の仕様:
直径:41mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー5)
パワーリザーブ:約38時間
防水:10気圧(100m)
キャリバー5は、短針・長針・秒針が中心の軸で回ります。日付表示機能も搭載しているタグ・ホイヤーの中心的なムーブメントです。キャリバー5のベースは、ETA社製2824です。ETAがムーブメントを供給しなくなってからは、セリタ社製のSW200を使用しています。WAR201E.BA0723は、明るいブルーの文字盤にシルバーの針を組み合わせたデザインです。3時の位置に日付と曜日が表示されます。
■フォーミュラ1 WAZ2014.BA0842
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フォーミュラ1 WAZ2014.BA0842の仕様:
直径:43mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー6)
パワーリザーブ:約42時間
防水:20気圧(200m)
キャリバー6は、3針表示に日付表示機能を組み合わせたムーブメントです。6時の位置にスモールセコンドがついています。WAZ2014.BA0842は、サンレイ加工を施したブルーの文字盤にホワイトの針とインデックスを組み合わせたモデルです。サブダイアルには、レコードの溝のような「アジュラージュ加工」が施されています。
■アクアレーサー WBD2310.BA0740
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アクアレーサー WBD2310.BA0740の仕様:
直径:32mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー9)
パワーリザーブ:約40時間
防水:30気圧(300m)
キャリバー9は、キャリバー5と同じく3針表示に日付表示機能を組み合わせたムーブメントです。日付表示窓は、3時の位置にあります。キャリバー9は、ケースサイズが小柄なモデルに搭載するのが一般的です。WBD2310.BA0740は、ブラックのマザーオブパールの文字盤にホワイトの針とインデックスを合わせています。3時の日付表示窓部分に使用しているのは、日付を拡大表示するサイクロップレンズです。時間計測に便利な回転式ベゼルもついています。
■モナコ CAW211P.FC6356
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モナコ CAW211P.FC6356の仕様:
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー11)
パワーリザーブ:40時間
防水:10気圧(100m)
キャリバー11は、日付表示窓とクロノグラフ機能を搭載したムーブメントです。スモールセコンドは、3時の位置にあります。30分計は、9時の位置です。通常はリューズが3時の位置についていますが、キャリバー11のリューズは9時の部分にあります。1969年に発表した世界初の角型防水時計「モナコ」に搭載しているムーブメントも「キャリバー11」という名前でした。当時は「タグ・ホイヤー」「ブライトリング」「ハミルトン」などが共同開発したムーブメントを使っていました。CAW211P.FC6356は、映画「栄光のル・マン」でスティーブ・マックイーンが着けていた「レフトハンドモデル」を再現しています。ブルーの文字盤と一部分だけ赤くなっている針とインデックスが特徴です。
■モナコ CAW2111.FC6183
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モナコ CAW2111.FC6183の仕様:
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー12)
パワーリザーブ:40時間
防水:10気圧(100m)
キャリバー12は、クロノグラフ機能と日付表示機能を搭載したモデルです。3時の位置はスモールセコンドで、日付表示機能は6時の位置になります。30分積算計は9時の位置です。キャリバー11と異なりキャリバー12は、リューズが3時の位置についています。CAW2111.FC6183は2009年頃にモナコ40周年を記念して作られたモデルです。ブルーの文字盤に赤い針が目立ちます。
■カレラ CV2A1R.BA0799
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カレラ CV2A1R.BA0799の仕様:
直径:43mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー16)
パワーリザーブ:約42時間
防水:10気圧(100m)
キャリバー16は、クロノグラフ機能をはじめ日付表示機能と曜日表示機能を搭載したムーブメントです。ETA社の「7750」がベースになっています。30分積算計は12時の位置で、12時間積算計は6時の位置です。9時位置には、4分の1秒計がついています。CV21R.BA00466 は、ブラックの文字盤にシルバーのインデックスを組み合わせたモデルです。ベゼルには、タキメーターがついています。
【タグ・ホイヤーのこだわり!自社ムーブメントを搭載したモデル4選】
タグ・ホイヤーは、2010年に創業150周年を記念して自社ムーブメントを開発しました。セイコーの6S系がもとになっています。ここでは、自社製ムーブメントを搭載したモデルを紹介していきます。タグ・ホイヤーのこだわりをはじめ精度や機能にも注目してください。
■カレラ CAR2110.FC6266
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カレラ CAR2110.FC6266の仕様:
直径:41mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー1887)
パワーリザーブ:約50時間(クロノグラフ搭載時は約40時間)
防水:10気圧
キャリバー1887は、2010年に発売しました。初めてのタグ・ホイヤー製ムーブメントで、セイコーから部品提供を受けています。搭載しているのは、クロノグラフ機能と日付表示機能です。12時の位置が30分積算計で、6時の位置が12時間積算計になっています。日付表示窓は、6時の位置です。スモールセコンドは、9時の位置で目盛りや数字は振っていません。CAR2110.FC6266は、ブラックの文字盤にシルバーの針とインデックスを組み合わせています。文字盤の一番外側(インナーベゼル)についているのは、速度計測に便利なタキメーターです。
■カレラ CAR2A1K.BA0703
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カレラ CAR2A1K.BA0703の仕様:
直径:45mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー・ホイヤー01)
パワーリザーブ:約50時間(クロノグラフ搭載時は約40時間)
防水:10気圧(100m)
キャリバー・ホイヤー01は、2015年から2019年頃まで使用していました。キャリバー1887は6時の位置に日付表示窓がついていましたが、キャリバー・ホイヤー01は3時の位置になっています。CAR2A1K.BA0703は、スケルトンの文字盤にブルーのインデックスとインナーベゼルを組み合わせたモデルです。ブルーのベゼルには、タキメーターがついています。
■カレラ CBG2A1Z.BA0658
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カレラ CBG2A1Z.BA0658の仕様:
直径:45mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー・ホイヤー02)
パワーリザーブ:約80時間
防水:10気圧(100m)
ホイヤー02は、2017年に誕生しました。最初に搭載したのは、1960年代に登場したオータヴィアのリバイバルモデルです。パワーリザーブは、ホイヤー01と比べて30時間も延びています。30分積算計は3時の位置で、60分積算計は9時の位置とカウンターの場所も変更しました。ムーブメントの厚さは6.9mmです。基本となるクロノグラフ機能の他にGMT機能などを組み合わせることができます。CBG2A1Z.BA0658は、透明な文字盤にブラックとブルーの回転ベゼルを組み合わせたモデルです。赤い針は、第二時間帯を示しています。
■カレラ CAR5A8K.FT6172
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カレラ CAR5A8K.FT6172の仕様:
直径:45mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー・ホイヤー02T)
パワーリザーブ:約65時間
防水:10気圧(100m)
トゥールビヨンは「ミニッツリピーター」「永久カレンダー」と並ぶ3大複雑機構のひとつです。ムーブメントの中にある「香箱」が回転することで、姿勢の違いによる誤差を少なくしています。ブラックとライムグリーンを組み合わせたCAR5A8K.FT6172は、ハチの巣のようなデザインが特徴的です。カーボン製のベゼルには、速度計測に便利なタキメーターを搭載しています。ケースはチタン製です。ムーブメント内部にもカーボンやチタンを使うことでパーツにかかる負担を減らしています。
【まとめ】
今回は、タグ・ホイヤーで人気のモデルをムーブメント別に紹介しました。搭載しているムーブメントによって機能やカウンターの位置が異なります。腕時計を決めるときは、デザインも大切ですがムーブメントも重要なポイントです。自分が使いやすいムーブメントを中心に選ぶことをオススメします。
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