ロレックス入門編:3大発明、パーツと文字盤を一挙紹介!

2020年3月3日
ロレックス入門編:3大発明、パーツと文字盤を一挙紹介!

「ロレックス」。時計と聞けば、誰もが思い浮かべる有名ブランドの一つですが、具体的にロレックスの何がそんなに特別なのかは知らないという人も多いです。ロレックスとは、ブランド名だけで売っているただの高級腕時計メーカーなのでしょうか。それとも歴史に裏づけされた、信頼できる性能がロレックスを世界的腕時計メーカーにしたのでしょうか。

今さら人に聞けない、ロレックスの凄さ

ロレックス

ロレックスの三大発明とは?

最初に、ロレックスは1908年に創立者であるハンス・ウイルスドルフが、自社の時計販売会社に名付けた社名です。発音しやすく、記憶に残り、印字した時の美しさを考えて、ROLEXと名付けられました。腕時計の精度の高さをひたすら追求したウイルスドルフは、ここから歴史に名を残す様々な機能を開発する事になります。 腕時計が好きな人であれば「ロレックスの三大発明」という言葉を聞いたことがあるかもしれません。その3つとは、オイスターケース、パーペチュアル、デイトジャストと呼ばれるものです。

 

ロレックス三大発明その一:オイスターケース

ロレックス オイスターケース

オイスターケースが開発されたのは1926年、牡蠣の殻のように頑丈なケースと言う意味でこの名がつけられました。この世界初、オイスターケースによって、ロレックスの腕時計は強靭な防水機能を備えます。1927年には水泳選手がこの腕時計を着用し、イギリス海峡を10時間以上かけて泳いで渡りました。この過酷な防水実験にも関わらず、時計はその後一切の問題無く動き続けました。

 

ロレックス三大発明その二:パーペチュアル

ロレックス

パーペチュアルは、機械式腕時計の自動巻き上げ機能のことです。1931年、パーペチュアルローターが開発され、それまで数日おきに手動で巻き上げなければいけなかった、機械式腕時計に革命がもたらされました。腕を振る動きだけでゼンマイが巻き上げられるようになり、以降の機械式腕時計の原点となったのです。今でもロレックスの高級モデルは、このパーペチュアルムーブメントを採用しています。

 

ロレックス三大発明その三:デイトジャスト

デイトジャストはこれも世界初となる日付表示機能で、1945年に開発されました。文字盤の小窓に日付が表示されるデザインは、誰もが一度は見たことがあるでしょう。この時、デイトジャストのモデルのために特別に製作された、精巧な5列リンクで成るジュビリーブレスレットは、ロレックスを代表するデザインの一つとなりました。

 

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ロレックス基本的なパーツとは?

機能と美しさを備える腕時計の高級老舗ブランド、ロレックス。ロレックスの腕時計はどのようなパーツでできているのかを知っているでしょうか。ロレックスの時計を買った後で修理に出すときや調整をしてもらうときなどにも知っておくと役に立つことなので、一通りの部品の名称を確認しておきましょう。

ロレックス

ダイアル、風防

ロレックスに限らず腕時計はパーツを組み合わせて作られていて、それぞれのパーツに名称が付けられています。文字が書かれている指針盤のことをダイアルと呼び、その上を覆っているガラスプラスチックのことを風防と呼びます。風防があることで文字盤が守られているだけでなく、ロレックスの機械時計のように精巧に設計されている内部にチリやホコリが入らずにすむようになっているのが特徴です。ロレックスなら風防の周囲に装飾が取り付けられているものもたくさんあります。この装飾のことをベゼルと呼び、スポーツウォッチでは数字や目盛があって機能面もカバーしています。

ロレックスパーツ

ブレスレット

時計のベルトのことをロレックスではブレスレットと呼ぶのが一般的で、ブレスと略されることが多くなっています。ブレスは消耗品なので買い替えをすることもよくあることから覚えておくと良い名称です。ブレスと本体をつなぐ部分をフラッシュフィットと呼びます。以前はフラッシュフィットが独立しているデザインのものもありましたが、現在ではほとんどがブレスと一体化していて使い勝手が良くなっています。そして、ブレスを腕に留めるための金具がクラスプと呼ばれていて、ブレスのデザインの一部を担っている重要なパーツです。

ゼンマイ

日付や時刻などを合わせるために付いている部分をゼンマイと呼ぶ人もいますが、ロレックスに限らず腕時計のパーツとしてはリュウズと呼ぶのが基本です。リュウズは時計の側面に取り付けられていて、ロレックスのスポーツウォッチなどではリュウズの上下にリュウズガードが設けられています。リュウズガードは腕時計の着用時にうっかり接触して日付や時刻が動いてしまわないようにするためのものです。

回転ベゼル

腕時計の文字盤のガラス面を固定する外枠の事を「ベゼル」と言います。このベゼルは、金属のみであったり、デザインが施されていたりと様々で、これによって腕時計の印象は大きく変わります。ベゼルが回転するものを回転ベゼルと言い、ダイビングで使用するダイバーズウォッチの大きな特徴となっています。ダイバーが潜水開始から何分経過したかを確認することが本来の用途ですが、そのクールなデザインと実用性から男性を中心に高く人気を集めています。

 

ロレックス GMT マスターII 116710 LN

 

ロレックスの回転ベゼルは大きく二種類に分かれます。

ひとつは、逆回転防止機能の付いたダイバーズ専用回転ベゼルです。ダイバーが潜水経過時間を知るために使用する場合、なにかの拍子でベゼルが動いてしまうと正しい時間がわからなくなりとても危険です。そのため「逆回転防止機能」が付けられ、もしベゼルが動いても経過時間の把握に影響がないようにされています。サブマリーナやシードゥエラーがこのダイバーズ専用回転ベゼルとなっています。

もうひとつは、両回転ベゼルです。ダイバーズ専用ではなく、誤ってベゼルが動いても問題ないことから両回転するスタイルとなっています。回転ベゼルを愛用するビジネスマンにとっては業務時間やランチ時間の計測など日常のシーンで活用ができます。GMTマスター、ヨットマスター、ターノグラフやサンダーバードも両回転ベゼルです。

 

ロレックスのムーブメント

1931年、パペチュアルという自動巻きのムーブメントを開発したロレックス。当時としては画期的な機構でした。その後もロレックスは、フリースプラング方式(ヒゲゼンマイの長さを調節する緩急針がない方式)をいち早く導入するなど、精度や耐久性、信頼性にこだわったムーブメントづくりを続けています。近年ではパラフレックスという耐震装置や温度変化に強いヒゲゼンマイなど、時計を使う環境の変化に合わせてさらに様々な細部を補強するための部品や装置を開発しています。

クロノグラフ「Cal.4130」

時計のムーブメントの種類のひとつにクロノグラフというものがあります。これはストップウォッチの機能を持つ時計のことです。クロノグラフに関しては、ロレックスは他社のムーブメントをベースに改良を加えて使用していましたが、これも2000年からは完全に自社で生産するようになりました。その最初の製品がCal.4130です。従来のムーブメントからヒゲゼンマイの材質を改良することで衝撃や温度変化に強くなり、さらにパワーリザーブ(持続時間)は52時間から72時間へ大幅に増えました。

Cal.4130が搭載された主なモデルは、ロレックス デイトナ(Ref.116520、Ref.116523、Ref.116519、Ref.116518、Ref.116515LN、Ref.116506)などです。

 

デイデイト「Cal.3255」

Cal.3255

出典:https://www.rolex.com/about-rolex-watches/new-calibre-3255.html

日付と曜日のふたつを表示するカレンダー機能を持つ装置をデイデイトといいます。Cal.3255は、新世代のデイデイト仕様のムーブメントとして、ロレックスが独自に開発・製造しているものです。クロノメーター(スイス公認クロノメーター協会の試験に合格した高精度の時計)の基準を超える精度を目指して開発されたCal.3255は、精度、パワーリザーブ、衝撃や磁気への耐性、さらに操作の分かりやすさや信頼性など、あらゆる面でレベルアップしているそうです。Cal.3255が搭載された主なモデルは、デイデイト40などです。

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ロレックスの文字盤種類は、驚く程多いです!

機械式時計ロレックス

ロレックスの時計には、モデルによっていろいろなタイプの文字盤が取り入れられています。文字盤は、時計のパーツでもとくに目立つ部分です。製品を選ぶときに、このようなパーツのデザインにこだわる人も少なくありません。ここでは、ロレックスの時計で人気がある8タイプの文字盤文字盤を取り上げて、それぞれの特徴について紹介していきます。

 

この世にひとつだけの文字盤「シェル」

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シェルは、天然の貝を使った文字盤です。天然素材のため、雰囲気や色がすべて違い、ひとつとして同じものはありません。ブラックシェル、ホワイトシェル、ピンクシェル、イエローシェルの4つの種類があり、いずれも強い光沢と角度によって変わる7色の光が特徴です。シェルはデイトジャストのレディースモデルや、デイトナ、ヨットマスターに使用されています。可愛らしい印象を与えるピンクシェルや存在感のあるブラックシェル、シンプルでスタイリッシュなホワイトシェルなど、好みによって選べるのも魅力ですね。

 

シンプル&シャープな「サテン」と「コンセントリック」

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コンセントリック文字盤

出典:インスタグラム

「シンプルでもオシャレに決めたい」という方におすすめの文字盤が「サテン」と「コンセントリック」の2つです。サテンは、細い線が縦横に細かく付けられた文字盤。金属の板を細い針で削ったような模様になっており、シンプルで落ち着いた印象があります。ヨットマスターで採用されているタイプです。一方のコンセントリックは、文字盤に渦状の模様が入ったデザインで、シンプルながらもシックなイメージを醸し出しています。デイトジャストで使用されているデザインです。

 

さりげないアピールに「ホリコンピューター」

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ホリコンピューター 文字盤 ロレックス

ホリコンピューターは「ホリコン」と呼ばれ、ロレックスのロゴをパターン化して文字盤に彫ったデザインです。凹凸があるため、角度によって違う輝きを感じさせてくれます。近代的ながらもスマートな印象を与えてくれるため、さりげなく大人っぽい雰囲気をアピールしたい人にぴったりです。なお、ロレックスには「プリントコンピューター」という文字盤もあります。こちらはロゴをプリントしたもので、ホリコンピューターと違って凹凸がありません。その分シャープな印象になるため、好みに合わせて選ぶと良いでしょう。

 

メテオライトの文字盤

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メテオライトの文字盤を取り入れたモデルは、ロレックスでもとくに注目されているタイプです。隕石文字盤とも呼ばれるこのタイプの文字盤を採用したのが、高級モデルのデイトナです。メテオライトは、自然の鉱物特有のナチュラルな色合いと質感を持っているのが特徴です。表面に程よい光沢があり、華がありながらも派手な印象になり過ぎないのが魅力になっています。ホワイトゴールドのダイヤルと組み合わせたモデルは、存在感のある雰囲気です。

 

ピラミッドの文字盤

出典:インスタグラム

ピラミッドの文字盤は、エジプトのピラミッドを真上から眺めたようなデザインが文字盤全体にあしらわれたタイプです。文字盤の表面に凹凸があることで、背面が立体的に見えるのがこのタイプの特徴と言えます。カラーはホワイトが多く、インデックスにはローマ数字が多く取り入れられています。眺める角度によって、違った雰囲気に見えるのがピラミッドの文字盤の魅力です。

 

タペストリーの文字盤

出典:インスタグラム

タペストリーは、文字盤の背面全体にストライプ柄がデザインされたタイプです。タペストリーのストライプは、極細のペンシルストライプです。線が細く繊細な雰囲気に仕上がっているため、文字盤全体にデザインされていても清潔感があり、悪目立ちすることがありません。上品で洗練された雰囲気を醸し出しているところは、タペストリーの大きな魅力と言えるでしょう。

グラデーションの文字盤

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グラデーションは、ネイビーやボルドーなどの濃い目のカラーがグラデーションでデザインされているタイプの文字盤です。グラデーションで色に濃淡をつけることで、文字盤に存在感を出したのがこの対応です。陰影のある神秘的な雰囲気が魅力のグラデーションの文字盤は、デイジャストなどのモデルに採用されています。ゴールドやシルバーのインデックスが宝石のように輝いて見えるのも、こちらのタイプの魅力です。

まとめ

ロレックス

ここまでロレックスの三大発明、パーツと文字盤を簡単に記載しましたが、この事から、単に値段が張るだけのブランド時計ではなく、確かな実績と信頼に足る時計であると言えます。腕時計を購入する際には、腕時計に多くの革命をもたらしたロレックスを視野に入れてみるのも良いかもしれません。いずれのタイプを選ぶかで迷ったときは、身につけたときの存在感や雰囲気などをチェックしてみるとよいかもしれません。特徴を吟味して、自分好みの一品を選んでみましょう。

 

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