フランスが誇る時計メーカー!ブレゲのオススメ7選!
ブレゲは、世界五大時計のひとつとして知られているメーカーです。現在の腕時計に搭載されている技術の多くは、ブレゲから生まれたと言われています。ブレゲには、多くの人気作品がありますが、今回はブレゲの中でもフランス軍向けに作られたモデルを紹介していきます。
【ブレゲの魅力と軍に影響を受けた時計】
ブレゲの時計を紹介する前に、時計メーカーとしてのブレゲの歴史やこれまでの功績などを説明していきます。
■ブレゲが時計の歴史を大きく変えた
ブレゲは、1775年にフランスのパリで創設されました。創設者は、アブラン-ルイ・ブレゲです。アブラン-ルイ・ブレゲは、時計の歴史を200年早めたと言われている人物です。現在の腕時計に搭載されている構造や装飾方法は、彼が開発しています。例えば身につけている間ゼンマイが巻かれる「自動巻き構造」は、今は多くの腕時計で採用されている機能です。ブレゲは、世界ではじめて「自動巻き構造」の実用化に成功したと言われています。重力を分散させる「トゥールビヨン」をはじめ音で時刻を知らせる「ミニッツリピーター」やうるう年にも対応した「パーペチュアルカレンダー」を開発したのもブレゲです。
ブレゲが開発したのは、内部構造だけではありません。文字盤に規則的な模様を彫り込む「ギヨシェ彫り」やケース側面にギザギザをつける「コインエッジ装飾」もブレゲが開発した技術です。特にブレゲの「ギヨシェ彫り」は、最初に模様を入れる部分と入れない部分をノミで区切ります。デザインの種類も「釘打ち」「石畳」「放射状」「波模様」「市松模様」「炎」など豊富です。
高い技術とデザイン性からブレゲは、「ヴィクトリア女王」「マリー・アントワネット」「ナポレオン」など多くの王侯貴族に愛されてきました。高い技術力を誇るブレゲの時計は、王侯貴族だけでなくフランス軍にも採用されています。このことからデザインだけでなく機能制も優れていたことがわかります。腕時計が主流となった現代でもブレゲの時計は、多くの人に愛されています。フランス軍にも認められた技術を今の時代に合わせて製造販売しているからです。
■ブレゲが誇るパイロットウォッチ タイプXX
タイプXX(トゥエンティ)は、1950年代にフランス海軍航空部隊のために作られたものです。1995年から自動巻き機能を搭載したタイプが民間用に発売されています。タイプXX最大の特徴がフライバック構造です。フライバック構造はクロノグラフ(ストップウォッチ機能)の一つになります。フライバック構造が搭載されている時計は、ストップボタンを押さずにリセットボタンを押すと針がゼロの位置に素早く戻ります。ゼロに戻る時間が少ないのですぐに再計測が可能になっています。
タイプXXは、さらにモデルが2種類にわかれます。1995年に「アエロナバル」が発売されて、キャリバーの変更と共に「トランスアトランティック」に切り替わりました。「トランスアトランティック」は、3時の位置に24時間表示、6時の位置に12時間積算計と日付表示窓、9時の位置にスモールセコンドが搭載されています。60分積算計の目盛りは、文字盤の外周部分です。
「アエロナバル」も積算計の位置は同じですが、日付表示窓がついていません。日付表示窓がないかわりに文字盤は、すっきりとした印象になります。「アエロナバル」には、リューズを引いて秒針を止める「ハック機能」がついていないことも多くなっています。「トランスアトランティック」に比べると搭載されている機能が少ないことで、スッキリしたデザインが「アエロバナル」の魅力のひとつになります。
■創業者の遺産から着想 マリーン
18世紀から19世紀頃に船舶の位置を割り出すために必要不可欠だったのが、「マリン・クロノメーター」(船舶用精密時計)です。経度の位置を出すには、正確な時刻を知る必要があります。ブラゲ創業者のアブラアン-ルイ・ブラゲは、1815年にフランス国王から「フランス海軍省御用達時計師」の称号を受けました。1820年以降にマリン・クロノメーターをフランス海軍に納品します。
1990年にブレゲは、新シリーズとして「マリーン」を発表しました。マリーンは、創業者の遺産である「マリン・クロノメーター」がヒントになっています。マリーンは、頑丈なケースや高い防水性が特徴になります。デザインは、様々なニーズに応えられるように多くのモデルが発売されています。
【タイプXXのおすすめ5選】
ここからは、タイプXの中でも人気の高い5本を紹介します。ケースに使用されている素材や文字盤の色で雰囲気も大きく変わるので、慎重に選択することをオススメします。
■タイプXXI トランスアトランティック 3817ST/X2/3ZU
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タイプXXI トランスアトランティック 3817ST/X2/3ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー584Q/2)
パワーリザーブ:約48時間
防水:10気圧(100m)
タイプXXI トランスアトランティック 3817ST/X2/3ZUは、2016年に発売したモデルでヴィンテージ感が漂うデザインとなっています。文字盤は、スレートグレー(暗い灰色)が使用されています。針・アワーマーカー・時間を示すアラビア数字に塗られているのは、ブラウンの蓄光塗料です。キャリバー584Q/2のアンクルとゼンマイには、シリコンが使われています。ローターも変更されてキャリバー584Qに比べてパワーリザーブ(時計が止まるまでの時間)が伸びました。ステンレススチール製のケースの裏側は、シースルーバック構造です。ローターの動きが楽しめる腕時計に仕上がっていると思います。
■タイプXXI トランスアトランティック 3810TI/H2/3ZU
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タイプXXI トランスアトランティック 3810TI/H2/3ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー584Q)
パワーリザーブ:約45時間
防水:10気圧(100m)
タイプXXI トランスアトランティック 3810TI/H2/3ZUは、2011年に発売したモデルです。素材にはチタンが使用されています。チタンは、ステンレスに比べると軽いので長時間の使用も負担になりません。金属アレルギーもステンレスよりは少ないと言われているので比較的安心できます。ステンレス製のモデルは、アラビア数字の部分に蓄光塗料のスタンプが使用されています。チタン製のモデルは、植字されているので立体的です。ベゼルには、細かく目盛りがふられています。優れたデザイン性はもちろんですが、実用性も高いレベルの腕時計になります。
■タイプXXI トランスアトランティック 3810BR/92/9ZU
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タイプXXI トランスアトランティック 3810BR/92/9ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー584Q)
パワーリザーブ:約45時間
防水:10気圧(100m)
ケースは、ローズゴールド製です。赤みを帯びたローズゴールドは、ステンレスやチタンとはひと味違った高級感を生み出しています。文字盤はブラウンです。白の蓄光塗料が塗られた針やアラビア数字の周りは、赤みを帯びたブラウンで縁取りされています。ベゼルに印字されている数字は、10ごとです。ベゼルに印字された数字は、ブラックになっているので主張を抑えたデザインになっています。
■タイプXXI トランスアトランティック 3810ST/92/9ZU
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タイプXXI トランスアトランティック 3810ST/92/9ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー584Q)
パワーリザーブ:約45時間
防水:10気圧(100m)
グレーの文字盤に白い夜光塗料が映えるデザインです。針・アラビア数字の周りは銀色に縁取られています。ベゼル・ケースは、ステンレススチール製です。ステンレススチールは、他の金属に比べて水に強くさびにくいと言われています。ステンレススチールが持つ独特の輝きも魅力的です。ストラップもブラックに近い革が使われていてステンレススチールの色合いを最大限に引き出しています。
■タイプXX アエロナバル 3800ST/92/9W6
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タイプXX アエロナバル 3800ST/92/9W6の仕様:
直径:39mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー582)
パワーリザーブ:約48時間
防水:10気圧(100m)
ケースとベゼルは、ステンレススチール製です。ベゼルには黒いアラビア数字が10分おきに記載されています。ケースの直径は、39mmとこれまで紹介したモデルに比べて小さめです。ビジネスシーンなどでもつけやすい大きさが人気の腕時計になります。文字盤は、ブラックで数字と針には白い夜光塗料が施されています。ストラップもブラックに近い色の革が使用されています。
【マリーンのおすすめ2選】
ここからは、マリーンの中でも特に人気の高い2本を紹介します。マリーンは、モデルによってデザインや搭載されている機能が大きく異なることがあります。マリーンの購入を考えている方は、自分好みのデザインだけでなく自分の生活スタイルにあった機能があるモデルを選択することをオススメします。
■マリーンII 5817ST/92/5V8
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マリーンII 5817ST/92/5Vの仕様:
直径:39mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー517GG)
パワーリザーブ:約65時間
防水:10気圧(100m)
マリーンII 5817ST/92/5V8は、2008年頃から登場したモデルです。クロノグラフ機能や特別な機能を持ったベゼルはついていません。6時の位置には日付表示窓が2つついています。2つの日付表示窓を使うことで、よりわかりやすい日付確認が可能になります。ゴールド製の文字盤には、ブラック・ロジウム仕上げとギヨシェ彫りが施されています。ブラック・ロジウム仕上げとは、金属に対して変質を防ぐために施す技法です。ギヨシェ彫りは、金属製の文字盤に規則的なパターンを彫り込む技法でブレゲがはじめに取り入れました。中心からローマ数字が記載された区切りの部分に向かって波のような線が伸びているデザインが印象的な1本です。ステンレススチール製のケースは、裏側がシースルー構造となっています。ストラップは、ラバー製で汗にも強いのが特徴です。
■マリーン 5517TI/G2/5ZU
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マリーン 5517TI/G2/5ZUの仕様:
直径:40mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー777A)
パワーリザーブ:約55時間
防水:10気圧(100m)
マリーン 5517TI/G2/5ZUは、2018年に発売したモデルです。マリーンではじめてケースにチタンが採用されたので。これまでより軽くなりました。スレートグレーの文字盤には、サンバーストが施されています。サンバーストとは、中心から外側に向かって伸びる放射線状の彫りのことです。サンバーストは、光のあたり方によって色合いが変わるのが大きな特徴です。針と時間を示すローマ数字には、蓄光塗料が施されています。ケースの裏側は、シースルー構造になっているのでローターが見えます。ローターは船の舵輪をイメージしたデザインです。
【まとめ】
今回は世界五大時計のひとつ「ブレゲ」を紹介しました。現代の腕時計に使われている技術の多くは、ブレゲが開発したといわれています。ブレゲの高い技術力は、フランス軍でも活かされてきました。タイプXXとマリーンは、フランス軍で活用された技術が取り入れられています。腕時計は、同じメーカーやモデルでも素材によって見た目だけでなく使い心地も大きく異なります。自分に生活スタイルに適した1本を選択することをオススメします。
参考サイト:https://www.breguet.com/jp