ブランドの個性が光る パイロットウォッチ10選!
パイロットウォッチは、飛行機の操縦者向けに作られている時計なので、視認性と正確性が求められます。飛行中は、一瞬の判断が重要になるのが主な理由です。今回は、パイロットウォッチをブランド別に紹介していきます。搭載されている機能は、ブランドによって異なるので、耐久性だけでなく機能やデザインにも注目してください。
ベゼルに注目 ロレックスのGMTマスターII
ロレックスは、1905年にスイスで創業しました。防水機構、自動巻き、カベンダー機能などを生み出したことで知られています。GMTマスターIIは、ロレックスの代表的なシリーズのひとつです。ここでは、GMTマスターIIの特徴と魅力に注目していきます。
■2か所の時刻が同時に分かる
1955年に発表されたGMTマスターは、2ヵ所の時間を当時に知るために開発されました。両方向回転ベゼルと矢印がついた24時間針を使います。最初のGMTマスターは、時針・分針・24時間針が一緒に動いていました。時針が単独で動くようになるのは、GMTマスターIIが発表された1982年以降です。GMTマスターの魅力は、両方向回転ベゼルです。ベゼルのカラーリングは、どれもロレックスの象徴となっています。
■GMTマスターII 116710LN
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GMTマスターII 116710LNの仕様:
直径:40mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3186)
パワーリザーブ:約48時間
防水:10気圧(100m)
2005年頃に発売したモデルで、両方向回転ベゼルに初めてセラミックが使われました。このモデル以降は、セラミックが頻繁に使われるようになります。日付表示窓は、日付を大きく表示するサイクロップレンズを使用しています。24時間針は、グリーンです。
■GMTマスターII 126710BLNR
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GMTマスターII 126710BLNRの仕様:
直径:40mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3285)
パワーリザーブ:約70時間
防水:10気圧(100m)
2019年に発売したモデルで、ムーブメントの性能が向上しています。腕から外した状態でも長い時間動き続けるようになりました。セラミック製のベゼルには、ブラックとブルーの2色が使われています。オイスタースチール製のブレスレットは、腕に馴染みやすいジュビリー(5列リンク)です。
古き良きデザインが使いやすい IWCのパイロットウォッチ
IWCは、1868年にアメリカ人がスイスで創業したブランドです。他のスイスブランドとは、異なるデザインになっています。IWCの腕時計は、飛行機に大きな影響を受けたモデルが数多くあります。ここでは、IWCならではの工夫が詰め込まれたパイロット・ウォッチを紹介していきます。
■正確に時間を知るための一工夫
IWCは、1936年に初めてパイロット向けの腕時計を開発します。その後は伝説のプロペラ機「スピットファイヤ」やアメリカのパイロット養成学校「トップガン」等をモチーフにしたパイロット・ウォッチを生み出しました。パイロットは、瞬時に時間を知る必要があります。12時の部分だけインデックスが三角形になっているので、方向や時間がわかりやすくなっています。飛行機の中は、計器が多いので磁気の影響を受けやすくなっています。磁気の影響を抑えるために腕時計のインナーケースは軟鉄製です。
■パイロット・ウォッチ・マークXVIII IW327009
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パイロット・ウォッチ・マークXVIII IW327009の仕様:
直径:40mm
ケースの厚さ:11mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 35111)
パワーリザーブ:約42時間
防水:6気圧(60m)
1948年頃に製造された伝説のパイロットウォッチ「マークII」をモデルに作られました。マットブラックの文字盤に、白い針とインデックスが目立つデザインです。日付表示窓は、3時の位置でシンプルなデザインになっています。ケースの裏側に描かれているのは、プロペラ機です。
■パイロット・ウォッチ・クロノグラフ IW377709
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パイロット・ウォッチ・クロノグラフ IW377709の仕様:
直径:43mm
ケースの厚さ:15.4mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 79320)
パワーリザーブ:約44時間
防水:6気圧(60m)
ブラックの文字盤に、赤いスモールセコンド針が目立つデザインです。12時の位置には30分積算計、6時の位置には12時間積算計が搭載されています。日付と曜日が表示されるのは3時の位置です。ケースの裏蓋には、多くのパイロットウォッチに影響を与えた「ユンカースJu52」が描かれています。
クロノグラフの専門家が生み出す ブライトリングのクロノマット
ブライトリングは、1884年にスイスで創業しました。創業当初からクロノグラフ機能を搭載した時計やストップウォッチを開発しています。ブライトリングは、1942年に速度や燃費の計算に便利な「フライトコンピューター」を搭載した腕時計を開発しました。ここでは、パイロットと縁の深いブライトリングの時計を紹介していきます。
■プロフェッショナルのための計器
クロノマットは、1984年にイタリア空軍パイロットの協力を得て開発されていました。「プロフェッショナルの計器」としての精度、視認性、機能性、耐久性を兼ね備えています。クロノマットは、自動巻きクロノグラフを搭載したモデルです。文字盤の一番外側(インナーベゼル)には、速度計測に便利なタキメーターが搭載されています。
■クロノマット44 AB011010/BB08
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クロノマット44 AB011010/BB08の仕様:
直径:44mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー B01)
パワーリザーブ:約70時間
ブラックの文字盤に、赤いクロノグラフ針が目立つデザインです。3時の位置にあるのが30分積算計で、6時の位置には12時間積算計がついています。日付表示窓は、4時と5時の間です。シルバーステンレスのケースとベゼルも力強い印象を与えます。
■クロノマット44 ジェットチーム MB01109P/BD48
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クロノマット44 ジェットチーム MB01109P/BD48の仕様:
直径:44mm
ムーブメント:自動巻き
防水:30気圧(300m)
2018年頃発売した500本限定モデルです。ジェット機7機で構成された「ブライトリング・ジェットチーム」がアメリカン・ツアーを実施するときに製造されました。ブラックのケースと文字盤に、イエローの針が目立つデザインです。ストラップは、汗に強いラバーが使用されています。
高貴なデザイン パテックフィリップのカラトラバ
View this post on InstagramA post shared by The Watch Company (@thewatchcompanyjp) on Oct 22, 2019 at 6:02pm PDT
パテックフィリップは、1839年にスイスで創業しました。ヴァシュロン・コンスタンタン、オーデマ・ピゲと並ぶ世界三大時計のひとつとして知られています。パテックフィリップは「パテックフィリップ・シール」と呼ばれる独自の社内規定を採用していることでも有名です。ここでは、パテックフィリップの代表的なシリーズのカラトラバを紹介していきます。
■カラトラバとコンプリケーション
1932年に誕生したカラトラバは、ラウンド型のケースを採用した時計全てを指します。コンプリケーションは、カラトラバの中でも時刻と日付表示以外の機能が搭載されたモデルです。パテックフィリップは、ベゼルに機能を持たせていません。第二時間帯がわかるモデルは、短針がふたつ搭載されています。
■カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524G-001
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カラトラバ・パイロット・トラベルタイム 5524G-001の仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 324 S C FUS)
パワーリザーブ:約45時間
防水:6気圧
2015年に発売したモデルです。ニスで塗装されたブルーの文字盤とゴールドのインデックスが目立ちます。日付表示窓は、6時位置です。3時と9時の位置に付いた窓で、現地と出発地の昼夜を確認することもできます。
■カラトラバ・パイロット・トラベルウォッチ 5522A-001
出典:https://www.hodinkee.com/
カラトラバ・パイロット・トラベルウォッチ New York 2017 Special Edition
5522A-001の仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 324 S)
防水:6気圧(60m)
2017年7月に「ウォッチアート・グランド・エグジビジョン」が、ニューヨークで開催されたことを記念して600本限定で作られたモデルです。長針、短針、秒針だけのシンプルなデザインになっています。ホワイトゴールドの針とインデックスに、塗られているのは蛍光塗料です。深いブルーの文字盤は、1930年代の飛行機を連想させます。
最高の時計技師の意思を受け継ぐ ブレゲのタイプXXI
ブレゲは、1775年にアブラハム=ルイ・ブレゲが創業したブランドです。「パーペチュアルカレンダー」「ギョーシェ彫り」など多くの技術を生み出しています。ブレゲの時計は、1950年代後半になるとフランス空軍や海軍航空隊で使われるようになりました。民間向けに発売した「タイプXX」にもブレゲの技術が詰め込まれています。
■フランス軍御用達 タイプXX
出典:インスタグラム
ブレゲは、1950年代後半にフランス空軍とフランス海軍航空隊のために「タイプ20」を開発しました。「タイプXX」は、民間用モデルになります。「タイプXX」シリーズの特徴は「リスターティング・フライバック機能」です。リセットボタンを1回押すだけでクロノグラフが戻るので、瞬時に時間を削ることができます。
■タイプXXI 3817ST/X2/3ZU
出典:https://www.breguet.com/
タイプXXI 3817ST/X2/3ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 584Q/2)
パワーリザーブ:約48時間
防水:10気圧(100m)
2016年頃に発売したモデルです。ブラックの文字盤にゴールドの針とインデックスがクラシカルな印象を与えます。日付表示窓は、6時の位置です。ケースの裏側は、ムーブメントが見える構造になっています。
■タイプXXI 3810BR/92/9ZU
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タイプXXI 3810BR/92/9ZUの仕様:
直径:42mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 584Q/2)
パワーリザーブ:約45時間
防水:10気圧(100m)
ケース、針、インデックスに18Kピンクゴールドが使われたモデルです。ブラックの文字盤にひし形のインデックスが、映えるデザインになっています。日付表示窓と12時間積算計は、6時の位置です。スモールセコンドは9時の位置で、3時の位置には24時間表示に対応した計器がついています。
まとめ
今回は、パイロットウォッチをブランド別に紹介しました。パイロット・ウォッチには、明確な定義がありませんので、搭載されている機能はブランドによって異なります。パイロットウォッチは、過酷な環境で使用することを想定しているので、精度と強度に優れたものが多くなっています。
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