伝統と歴史を詰め込んで スイスの時計ブランド14選!
伝統と歴史を詰め込んだ スイスの時計ブランド14選!
世界三大ブランドをはじめ、スイスには時計ブランドが数多くあります。今回は、スイスの時計ブランドの特徴を説明していきます。スイスに時計ブランドが多い理由をはじめスイス時計の魅力にせまります。この記事を読めばスイスの時計に詳しくなることができます。
スイスに時計ブランドが多い理由とは?
スイスには、高級時計ブランドが数多くあります。ここでは、スイスの高級時計が作られる理由と歴史を説明していきます。
スイスで時計が作られる理由とは?
「ヴァシュロン・コンスタンタン」「パテック・フィリップ」「オーデマ・ピゲ」といった世界三大時計ブランドは、全てスイスにあります。時計は、温度や湿度の変化に弱いので、温度差や降水量が少ない所が製造に向いています。同時に部品の洗浄には、きれいな水が必要です。スイスは、穏やかな気候で降水量も少ないうえに水もきれいな国です。技術者が多く集まると人数だけでなく技術力も向上しました。
■スイス時計ブランドと第二次世界大戦
時計の製造は、イギリス・ドイツ・アメリカなどでもさかんにおこなわれていました。しかし第二次世界大戦開始後は、戦争の関係国は軍事用品の製造が中心になっています。スイスは、永世中立国なので敵味方関係なく軍事用の時計を輸出しました。戦争の影響を受けずに懐中時計時代から培ってきた技術を活かして高性能の腕時計を開発したのです。
■スイス時計ブランドの大ピンチ!クォーツショック
スイスの時計ブランドは、高い技術力と経験を活かして多くの機能を搭載した機械式腕時計を開発してきました。1970年代になるとクォーツショックの影響で機械式腕時計の人気が急落します。
1969年に日本のセイコー社は、電池で動くクォーツ式腕時計を発売しました。クォーツ式腕時計は、ゼンマイを巻く必要がありません。機械式腕時計は、手作業の工程が多いので高単価になります。一方クォーツ式腕時計は、大量生産が可能なので安価です。
安価のクォーツ式腕時計を購入する人が多くなって、スイス時計ブランドは窮地に立たされましたが、1980年代になり高級腕時計人気のおかげで再びスイス時計ブランドは見事に復活しました。
高い資本力で安定した供給を 時計界の3大グループ
腕時計の製造と販売には、莫大な費用がかかるので安定した運営を望み巨大資本に属するブランドも多いです。ここでは、時計界で強い力を持ったグループを紹介します。
■腕時計界の最大手 スウォッチグループ
スウォッチグループは、時計ブランドのひとつ「スウォッチ」を創業したニコラス・G・ハイエックが1983年に創業しました。スウォッチグループには、世界最大のムーブメントメーカーであるETA社も所属しています。
スウォッチグループは、ブランドによって担当する価格帯が異なります。所属しているブランドは次の通りです。
– プレステージ・ラグジュアリー レンジ
・ブレゲ、ブランパン、グラスヒュッテ・オリジナル、ジャケ・ドロー、オメガ
– ハイ レンジ
・ロンジン、ラドー、ミドル レンジ、ティソ、カルバン、クライン ウォッチ、ハミルトン、ミドー
– ベーシック レンジ
・スウォッチ
■4部門で活躍 リシュモングループ
リュシュモングループは、スイスのジュネーブ州に本拠地があります。1988年に南アフリカの実業家ヨハン・ルパートが創業しました。リシュモングループには、宝飾品・時計・筆記具・服飾の4部門あります。筆記具は、モンブラン・服飾はダンヒル等が加盟しています。
時計ブランドは以下の通りです。
・カルティエ、A.ランゲ&ゾーネ、ボーム&メルシエ、IWC、ジャガー・ルクルト、パネライ、ピアジェ、ロジェ・デュブイ、ヴァシュロン・コンスタンタン
■ファッション業界の大手 LVMHグループ
LVMH(ルイヴィトン・モネヘネシー)グループは、ファッションで有名なルイヴィットンとワインで有名なモネヘネシーが1987年に合併してできたグループです。ヨーロッパを中心に多くのブランドを取り扱っています。
LVMHグループは、2002年から時計業界に参入しました。時計・ジュエリー部門で所属しているブランドは次の通りです。
・ショーメ、タグ・ホイヤー、ゼニス、ブルガリ、フレッド、ウブロ
スイスの時計ブランド14選
ここでは、スイスの時計ブランドと人気のシリーズを紹介していきます。ブランドによってデザインや機能が異なるので、自分に適した物を選択して下さい。
■オメガ
オメガは、1848年に時計職人「ルイ・ブラン」が創業したブランドで1983年からスウォッチグループに加盟しました。アメリカ航空宇宙局(NASA)のミッションやオリンピックにも採用されています。
「コンステレーション」は、1952年に誕生したシリーズです。英語で「星座」という意味で、6時の位置に星のマークがあることと裏蓋に天文台の絵が刻まれています。「シーマスター」は、1957年に誕生したダイバーズウォッチです。落ち着いたデザインと150m防水の「アクアテラ」をはじめ300m防水の「ダイバー300」や600m防水の「プラネットオーシャン」などがあります。
「スピードマスター」は、1957年に誕生したカーレーサー向けのシリーズです。1965年以降NASAのミッションに使われています。スピードマスターの中でも「プロフェッショナル」は、「ムーンウォッチ」と呼ばれているモデルで、オメガの代表的な存在になっています。
「デ・ビル」は、1967年に誕生したシリーズです。女性向けの時計やドレスウォッチで多く見られるモデルで、フランス語で「街・都会」を意味しています。
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■ブレゲ
ブレゲは1775年に創業したブランドで、現在はスウォッチグループの一員です。創業者のアブラハム=ルイ・ブレゲは、天才時計技師と呼ばれています。
アブラハム=ルイ・ブレゲは、ゼンマイを自動で巻く「自動巻き機構」を実用化させました。更に以下の3つも彼が発明したものです。
・重力の抵抗を最小限に抑える「トゥールビヨン」
・時刻を音で知らせる「ミニッツリピーター」
・うるう年に対応した「パーペチュアルカレンダー」
文字盤には、均一に模様を彫り込む「ギョーシェ彫り」が施されています。ブレゲは、最初に模様を彫り込む部分にノミを走らせました。
「ブレゲ クラシック」は、超薄型時計や複雑機構を備えた時計などブレゲの技術が詰め込まれたシリーズです。
「トラディション」は、懐中時計をモチーフにしていて耐衝撃機構「パラシュート」など18世紀の技術が詰め込まれています。
「ヘリテージ」のケースは、トノー(樽)型です。楕円形のケース「クイーン・オブ・ネイプルズ」は、ナポレオンの妹でナポリ王妃のために作られた時計をモチーフにしています。
「マリーン」は、フランス海軍の航海用精密時計をモチーフにしたスポーツウォッチです。「タイプトゥエンティ」は、1950年代にフランス海軍航空部隊のパイロット向けに作られた時計をモデルにしたシリーズで、瞬時に針が戻る「フライバック機能」が搭載されています。
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■ロンジン
ロンジンは、1832年に創業したブランドで1983年からスウォッチグループに加入しています。翼を持つ砂時計のロゴは、1889年に商標登録されていて世界知的所有権機関(WIPO)に登録されています。
ロンジンは、「エレガンス」「ウォッチメイキングトラディション」「イクエストリアン」「スポーツ」「ヘリテージ」に分類できます。
「エレガンス」は、ラウンド型の「ラ グラン クラシック ドゥ ロンジン」や「アガシ」の他にも長方形の「ロンジン ドルチェヴィータ」や楕円形の「ロンジン サンフォネット」などケースの形が豊富です。
「ウォッチメイキングトラディション」は、ロンジンの技術が詰め込まれた「ロンジン マスターコレクション」やトノー型が特徴の「ロンジン エヴィデンツァ」などがあります。
「イクエストリアン」は、ケースの形が独特です。「スポーツ」に分類される「コンクエスト」とダイバー向けの「ハイドロコンクエスト」は、スポーツウォッチになります。
「ヘリテージ」は、時計職人へのオマージュが込められています。単独大西洋無着陸横断飛行を成功させたチャールズ・A・リンドバーグのために作られた「アワーアングル・ウォッチ」の復刻版など過去の名作が多くなっています。
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■ヴァシュロン・コンスタンタン
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ヴァシュロン・コンスタンタンは、1755年に創業しました。現在はリシュモングループに所属していて、時計製造の歴史が途絶えたことはありません。ヴァシュロン・コンスタンタンのシンボルは、4つのVを組み合わせた「マルタ十字」です。8つの角にはそれぞれ騎士道における美徳が込められています。
「パトリモニー」は、スリムなケースとシンプルなデザインが美しいシリーズです。「トラディショナル」には、長年引き継がれた技術が詰め込まれています。
1956年に発表された「フィフティーシックス」は、ケースやムーブメントにマルタ十字が取り入れられたシリーズです。トノー型の「マルタ」にもマルタ十字が使われています。
「メティエ・ダール」に施されたエナメルや彫刻は芸術品です。「ウール・クレアティブ」は、四葉の形や扇形など変わった形のケースが特徴になります。
「ヒストリーク」は、歴代の名作にアレンジを加えたシリーズです。「オーヴァーシーズ」は高い防水性を備えたスポーツウォッチになります。
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■ジャガー・ルクルト
ジャガー・ルクルトは、1833年にアントワーヌ・ルクルトが創業しました。現在は、リシュモングループに所属しています。ジャガー・ルクルトは、創業から1900年までに約350種類のムーブメントを生み出しました。「パテック・フィリップ」「オーデマ・ピゲ」「ヴァシュロン・コンスタンタン」などにもムーブメントを提供した実績があります。
ケースを横にスライドさせて文字盤を裏返すことができる「レベルソ」は、1931年に誕生しました。高い防水性を持った「ジャガー・ルクルト ポラリス」は2つ以上「りゅうず」が付いています。
1958年に国際地球観測年の一環として作られた「ジオグラフィック」には、秒針がジャンプしながら進む「トゥルーセコンド」などが搭載されていて精度が高いです。
「マスター」は、ケースの厚さが薄い「マスター・ウルトラスリム」をはじめ落ち着いたデザインと高い耐久性が保証された「マスター・コントロール」や懐中時計に影響を受けた「マスター・グランド・トラディション」の3種類があります。
「デュオメトル」は、左右対称のデザインが特徴的です。女性用に作られた「ランデヴー」には、真珠や宝石が使われています。
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■IWC
IWC(インターナショナル・ウォッチ・カンパニー)は、1868年に創業し現在はリシュモングループの一員になっています。アメリカ人の時計技師が創業したので英語の社名です。
1939年にポルトガルの時計商人の依頼から「ポルトギーゼ」が誕生しました。大きな文字盤とシンプルなデザインが魅力的です。
1984年に誕生した「ポートフィノ」は、インデックスが細めですっきりしています。丸みを帯びた「ダ・ヴィンチ」は、女性らしいデザインです。
「アクアタイマー」には、回転式のインナーベゼルが搭載されています。「インヂュニア」のインデックスは、太めでスポーティな印象です。
1936年に軍人パイロットのために開発された「パイロット・ウォッチ」は、12時の位置についた三角形が目立ちます。
「星の王子様」の作者に敬意を表した「プティ・フランス」をはじめアメリカ海軍戦闘機兵器学校NFWSへのオマージュで作られた「トップガン」やイギリス空軍へのオマージュで作られた「スピットファイヤ」など、特別なモデルが多くなっています。
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■タグ・ホイヤー
タグ・ホイヤーは、1860年に創業しました。1982年以降は、他の会社の傘下になって1999年からはLVMHグループに加わっています。
1895年に防水ケースの特許を取得しました。「アクアレーサー」は防水性が高くインデックスが太いため視認性も高くなっています。
1960年代に世界で初めて防水クロノグラフ角形時計「モナコ」を発売しました。「モナコ」は、スティーブ・マックイーンが1970年に映画「栄光のル・マン」で着用していることでも有名です。
「カレラ」は、世界で最も危険なモーターレース「カレラ・パンアメリカーナ」へのオマージュとして1963年に作られました。
当時はレーサー向けに特別なクロノグラフ機能が搭載されていましたが、現在は落ち着いたデザインになっています。
「フォーミュラ1」もカーレースに強い影響を受けたシリーズです。回転ベゼルやタキメーターが搭載されていて、ケースには頑丈なチタニウムが使われています。
「リンク」は、3針とインデックスを組み合わせたシンプルなデザインです。「ヘリテージ」は、歴代の人気モデルの復刻版が多くなっています。
「コネクテッド」は、アメリカのIT企業と共同で開発したシリーズで見た目は高級腕時計です。スマートフォンとつなげて文字盤のデザイン変更や時計に地図を表示できます。
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■ウブロ
ウブロは、1979年にイタリア人が創業したブランドで現在はLVMHグループに所属しています。ウブロはフランス語で、「舷窓」(船の側面にある採光用小窓)という意味です。
異なる素材を組み合わせていることが多く、ケースはサンドイッチ構造になっています。6か所に留められたH型ビスが特徴です。2005年に誕生した「ビッグバン」シリーズは、「融合(フュージョン)」をテーマにしています。チタンとセラミックやゴールドとセラミックなど組み合わせは様々です。
「ビッグバン」の中でも「ウニコ」や「メカ-10」は文字盤がスケルトン素材になっています。表側からムーブメントが見えるモデルが多いです。
「スピリットオブビッグ・バン」は、樽型に近いケースの形になっています。「MPコレクション」は他のシリーズとは異なるケースのデザインです。
「クラシック・フュージョン」は「ビッグバン」に比べると薄く落ち着いたデザインも多いシリーズになっています。
「クラシック・フュージョン」の中でも「アエロ・フュージョン」は、表側からムーブメントが見える構造です。
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■フランク・ミュラー
フランク・ミュラーは、1992年に創業しました。1998年にフランク・ミュラー・ウォッチランドが立ち上げています。
フランク・ミュラー・ウォッチランドには、1989年創業のロドルフ・1930年創業のバルトレー等が加盟しています。
フランク・ミュラーの創業者は「ブレゲの再来」と呼ばれる天才時計技師です。ジュネーブ時計学校で本来3年かけて履修する科目を1年で修了して超複雑腕時計を開発してきました。一番の特徴は、外側に向かって大きく書かれたビサン数字とエナメルの文字盤です。フランク・ミュラーのケースデザインは、1920年代に流行したアール・デコ様式を取り入れたものが多く「ケースの形」「文字盤のデザイン」「搭載された機能」によってシリーズがわかれます。
トノー(樽)型のケースを採用したシリーズの中でも「トノウ カーペックス」は落ち着いた印象になっています。「ヴァンガード」は白抜きの数字とインナーベゼルに書かれた方位が特徴的です。
「カサブランカ」は、1920年代に公開された映画にちなんで名づけられました。ステンレススチール製のケースと蓄光塗料が施された文字盤が特徴的です。
「ロングアイランド」は、長方形型のケースを採用しています。「マスタースクエア」は、正方形のケースで「ラウンド」は丸型です。
シリーズは文字盤のデザインでも分かれます。「クレイジーアワーズ」は、数字の並びが不規則なデザインです。
「ハート トゥ ハート」は、インデックスの一部にハートが使われています。「カラードリーム」は、ビサン数字のインデックスがカラフルです。
クロコダイルをモチーフにした「クロコ」は、ケースや文字盤にもクロコダイルの模様が使われています。
征服者を意味する「コンキスタドール」は、ベゼルが2重になっているのでスポーティな印象が強いです。
フランク・ミュラーには、独自の機能を搭載したシリーズも多く見られます。「マスターバンカー」は、3つのタイムゾーンが表示可能です。
「シークレットアワーズ」は、9時の位置に付いたボタンを押すとすぐに現在の時刻に変わります。「ヴェガス」は、中心にあるルーレットで遊べるシリーズです。
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■ジラール・ペルゴ
ジラール・ペルゴは、1791年に創業しました。現在は、グッチなどと共にケリンググループに加盟しています。
創業者のジャン・フランソワ・ボットが創業したブランドは、当初「ボット社」という名前でした。
1856年に創業した時計ブランド「ジラール・ペルゴ」がジャン・フランソワ・ボットの工房とボット社の伝統を引き継いだので今のブランド名になっています。
ジラール・ペルゴは、世界で初めて腕時計の量産を開始しました。1969年には、スイスで初めてクォーツ時計の量産を開始してクォーツムーブメントの周波数を定めています。
「ヴィンテージ1945」は、長方形型のケースに直線や幾何学模様といったアール・デコ様式のデザインを組み合わせたシリーズです。
「1966」はラウンド型のケースです。落ち着いたデザインとドーム型のカバーが懐中時計のような印象を与えます。
「ブリッジ」は、ムーブメントにつけられた矢印型のブリッジが特徴的です。女性向けのシリーズとして開発された「キャッツアイ」には花のモチーフや宝石が使われています。
「ロレアート」は、1970年代に誕生し2016年には創業225周年記念で復活しました。細めの針とインデックスに八角形のベゼルを組み合わせたスポーティなシリーズです。
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■ブライトリング
ブライトリングは、1884年に創業しました。現在はCVCキャピタル・パートナーズから投資を受けています。
クロノグラフの基礎を使ったブランドです。1915年には、専用プッシュボタンが付いて1934年にリセットボタンを開発しています。1942年に飛行中に速度や燃料の計算ができる「フライトコンピューター」を搭載したモデルを発表しました。高い精度を誇るブライトリングには、スポーティなモデルが多く見られます。1952年にパイロット向けクロノグラフとして誕生したのが「ナビタイマー」です。初代「ナビタイマー」は、世界パイロット協会AOPAの公式時計に認定されました。1984年に誕生した「クロノマット」には、機械式クロノグラフや逆回転防止ベゼルが搭載されています。「コルト」は、1980年代に軍用時計として登場したシリーズです。
「アビエーター8」は、航空計器をモチーフにしているのでクラシックな雰囲気が楽しめます。「プロフェッショナル」は「腕に装備する計器」とも呼ばれていて、デジタルとアナログを組み合わせたシリーズです。
「アベンジャー」は、スリップ防止付きリューズや強化大型プッシュボタンが搭載されているので、グローブを付けながら操作することができます。1958年に誕生した「プロフェッショナル」は耐震・耐磁・防水性能が高いです。
1957年にプロフェッショナルダイバー向けに開発された「スーパーオーシャン」の防水性は500~2000mで、気圧を調節する機能が付いたモデルもあります。
メッシュブレスレットと矢印型の短針が特徴的な「スーパーオーシャン ヘリテージ」は、歴史的モデルのオマージュとして開発されたシリーズです。
ブライトリングの中でも「ギャラクティック」「プレミエ」には落ち着いたデザインのモデルが多くみられます。
搭載されているムーブメントの多くは、スイス公式クロノメーター検定機関のCOSC認定を受けたものです。
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■ロレックス
ロレックスは、1905年に創業しました。巨大資本に属していない独立起業なので、パーツのほとんどを自社で製造しています。1926年に世界初の防水腕時計「オイスター」を開発しました。1931年には自動でゼンマイが巻かれる「パーペチュアルムーブメント」が誕生します。1945年に誕生した「デイトジャスト」は、文字盤の小窓に日付を表示する自動巻き腕時計です。「オイスター」「パーペチュアルムーブメント」「デイトジャスト」は、その後の腕時計界を大きく変えました。
「デイトジャスト」は、シリーズ名にもなっています。1953年には3時の位置に表示される日付が拡大されるサイクロップレンズが搭載されました。
1956年に誕生した「デイデイト」は、3時の位置に日付、12時の位置に曜日が表示されます。オレンジ色のアワーマーカーと秒針が目立つ「ミルガウス」は、耐磁性が高くなっています。
1955年に発表された「GMTマスターII」は、回転ベゼルを使って2か所の時間を表示させることができます。赤と青、赤と黒など2色使いのベゼルが印象的です。
「スカイドゥエラー」は、文字盤上に第二時間帯を表示する計器が搭載されています。赤く縁どられた三角形も特徴のひとつです。
1953年に誕生した「エクスプローラー」は、探検家向けに作られたシリーズで暗い所でも見やすくなっています。
「エアキング」は、インデックスの3・6・9の部分が大きめなので、ミニッツスケールも見やすいデザインです。
1963年に誕生した「コスモグラフ デイトナ」は、カーレーサー向けに作られたシリーズで速度が測れるタキメーターが搭載されています。ヨットレーサー向けに作られた「ヨットマスター」は、カウントダウン機能付きです。
世界初の防水腕時計から始まった「オイスター パーペチュアル」は、サイズや文字盤の色が豊富にあります。「パールマスター」は、宝石が使われているので華やかです。
ロレックスは、1953年にダイバーズウォッチ「サブマリーナー」を開発しました。1967年に誕生した「シードゥエラー」は、水深1000m以上に対応したシリーズです。
ロレックスは、太めのインデックスとベンツ針を取り入れたモデルが多いのですが「チェリーニ」には、細めのインデックスと針が採用されています。月の満ち欠けを表示するムーンフェイズも魅力的です。
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■パテック・フィリップ
パテック・フィリップ社は、1939年に二人のポーランド人が創業した「パテック、チャペック社」から始まりました。
1951年に時刻合わせ機能などを開発したジャン・アドリアン・フィリップが加入したので、現在の社名に変更しています。パテック・フィリップのムーブメントには、2008年まで600時間のテストで12項目にクリアした証であるジュネーブシールが刻印されていました。2009年からはさらに厳しい条件をクリアした証としてPPシール(パテック・フィリップシール)が貼られています。
「グランド・コンプリケーション」「コンプリケーション」は、時刻と日付表示以外の機能が搭載されたシリーズです。「カラトラバ」は、落ち着いたデザインが多くギョーシェ彫りや彫刻が施されたモデルも見られます。
1976年に誕生した「ノーチラス」は、潜水艦をモデルに作られたスポーツウォッチです。船の舷窓からインスピレーションを受けた丸みを帯びた8角形のベゼルと横線の入った文字盤が目立ちます。
1997年に誕生した「アクアノート」は「スポーツ・エレガンス」がテーマです。「ノーチラス」と異なり文字盤のデザインは、格子状になっていてコンポジット・バンドを採用したモデルもあります。
1968年に発表された「ゴールデン・エリプス」のケースは、丸みを帯びた長方形です。「長方形型」「トノー型」「正方形型」など、ラウンド型以外のモデルはすべて「ゴンドーロ」に分類されます。
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■オーデマ・ピゲ
オーデマ・ピゲは、1875年に創業しました。「伝統と革新の調和」を大切にしている伝統的な技術に新しいデザインを組み合わせています。
1972年に誕生した「ロイヤルオーク」は、8角形のベゼルとタペストリー模様の文字盤で人気のモデルです。1993年に誕生した「ロイヤルオーク オフショア」は、ケースサイズが大きいのでスポーティなデザインになっています。
「ロイヤルオーク コンセプト」の文字盤は、透明でムーブメントとケースの一体感が魅力的です。セラミック製のケースは、艶を抑えるポリッシュ仕上げやサテン仕上げが施されています。
「ミレネリー」のケースは、オーバル(楕円形)型です。右側に文字盤がついていて、左側からムーブメントが見えます。
「ジュールオーデマ」は、創業者の一人ジュール・オーデマへの敬意をこめて作られたシリーズです。
シンプルな三針モデルからパーペチュアルカレンダー、月日・曜日表示、ミニッツリピーター、ムーンフェイズ、スプリットセコンド、クロノグラフと多くの機能が搭載されたモデルまであります。
「CODE 11.59」は、2019年に発表された新シリーズです。八角形のケースと丸形のケースを組み合わせている仕様で、ガラスは12時から6時の位置に向かって縦に曲線を描いています。
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まとめ
今回は、スイスの時計ブランドを説明しました。18世紀に創業した歴史の長いブランドをはじめ高い技術力が魅力的です。ブランドやシリーズによってコンセプトが異なります。利用するシーンによって適した腕時計を選ぶことをオススメします。