ケースの形別に見る!特徴的なモデル10選!
腕時計のケースとは、ムーブメントなどを塵(ちり)や衝撃(しょうげき)から守る外装部分のことです。ケースの形には、一般的なラウンドケースの他にも様々なものがあります。今回は、ケースの形状別に注目したいモデルを紹介していきます。この記事を読んで、同じケースの形でもブランドによって異なる印象を楽しんでください。
【腕時計の定番!ラウンドケース2選】
腕時計のケースで定番といえば、ラウンド(正円)ケースです。正円は、懐中時計の頃から定着した形になっています。ここでは、ラウンドケースの魅力に注目したいモデルを紹介します。ラウンドケースを採用しているブランドは多いので、ブランドの特徴や機能を考慮して選択することをオススメします。
■腕時計にラウンドケースが多い理由
腕時計のケースで最も多いのが、ラウンドケースです。針を動かすムーブメントも丸いのでケースや文字盤も丸いと無理なく時間表示ができます。ラウンドケースは、外側のベゼルに機能を追加していることも多くあります。中央から外周部分までの距離が均等で機密性が高いのも特徴のひとつです。
■ロレックス GMTマスターⅡ 126719BLRO-0002
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ロレックス GMTマスターⅡ 126719BLRO-0002の仕様:
ケースの形状:ラウンドケース
直径:40mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3285)
パワーリザーブ:約70時間
防水:10気圧(100m)
ロレックスは、1905年にスイスで創業しました。防水機構を備えたオイスターケースや日付表示窓を生み出したといわれています。GMTマスターIIは、24時間表記の両方向回転ベゼルとGMT針を使って2ヵ所の時間を同時に表示できるシリーズです。
ロレックスの両方向回転ベゼルは、赤と青や青と黒など様々なカラーリングが楽しめる仕様になっています。126719BLRO-0002は、文字盤にメテオライト(隕石)を使った唯一のモデルです。ブレスレットには、18Kホワイトゴールドを使用しています。
■ミドー バロンチェッリ ビックデイト M027.426.16.018.00
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ロレックス GMTマスターⅡ 126719BLRO-0002の仕様:
ケースの形状:ラウンドケース
直径:40mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 80)
防水:3気圧(30m)
ミドーは、1918年にスイスで創業しました。自動車や建築物にインスピレーションを受けたモデルが多いです。
M027.426.16.018.00は、ホワイトの文字盤にブルーの秒針が映えるデザインです。6時の位置にある2つの日付表示窓には、数字を大きく表示するサイクロップレンズを使用しています。
【フォーマルでも使いやすい!四角形のケース4選】
四角形のケースには、正方形のスクエアケースをはじめ角に丸みを帯びたクッションケースや長方形のレクタンレギュラーケースがあります。四角形のケースは文字盤のデザインや色合いにもよりますが、フォーマルなシーンにも問題なくつけられる腕時計になります。
ここでは、四角形のケースが採用されている腕時計を紹介していきます。正方形に近い形は、力強い印象を与えるのでケースのサイズにも注目したいところです。
■タグ・ホイヤー モナコ キャリバー 11 CBL2111.FC6453
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タグ・ホイヤー モナコ キャリバー 11 CBL2111.FC6453の仕様:
ケースの形状:スクエアケース
ケースサイズ:39mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー ホイヤー02)
パワーリザーブ:約80時間
防水:10気圧(100m)
1860年に創業したタグ・ホイヤーは、カーレースにインスピレーションを受けたモデルを数多く発表してきました。1969年に登場したモナコは、世界で初めて誕生した「スクエア型(角型)防水時計」といわれています。
CBL2111.FC6453は、ブルーの文字盤とオレンジのクロノグラフ針が特徴的なモデルです。ケースの裏側からムーブメントの動きが見えるようになっています。
■ノモス・グラスヒュッテ テトラ・マッチャ 478
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ノモス・グラスヒュッテ テトラ・マッチャ 478の仕様:
ケースの形状:スクエアケース
ケースサイズ:29.5mm×29.5mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー アルファ)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧(30m)
ドイツのグラスヒュッテ地方は、時計産業が栄えていましたが、第二次世界大戦を境に状況が変わっていきます。第二次世界大戦後は、東ドイツ体制下のもと国営会社として共同運営を開始しました。ノモス・グラスヒュッテは、東西ドイツ統一後の1992年になって創業しています。
スクエアケースのテトラは、他のシリーズに比べてフォントが小さいので女性が使用しても違和感はありません。2018年に登場したTetra Petra Four(テトラ プチフォー)は、正方形の一口サイズのケーキをイメージしたシリーズになります。テトラ・マッチャは、ネイビーの文字盤にシルバーの針を組み合わせたモデルです。ストラップには、肌触りの良いベロアを使用しています。
■パネライ ラジオミール 3デイズ アッチャイオ PAM00721
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パネライ ラジオミール 3デイズ アッチャイオ PAM00721の仕様:
ケースの形状:クッションケース
直径:47mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー P.3000)
パワーリザーブ:約72時間
防水:10気圧(100m)
パネライは、1860年にイタリアで創業しました。長年イタリア軍やエジプト軍に向けて時計を作っていましたミリタリーウォッチが、1990年代から市場でも販売するようになります。ラジオミールは、1938年にイタリア海軍の潜水隊特殊工作員の養成を受けて誕生しました。リューズプロテクターなく、ストラップは革のみになっています。
2018年頃に発売したPAM00721は、インデックスに切り込みを入れたプレートを重ねたサンドイッチ構造の文字盤です。文字盤は、夜光塗料が塗られたプレートの上にあります。文字盤を守る風防は、プレキシガラスを使用しています。
■ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック・ミディアム・デュエット Q2578420
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ジャガー・ルクルト レベルソ・クラシック・ミディアム・デュエット Q2578420の仕様:
ケースの形状:レクタンギュラーケース
ケースサイズ:40mm×24mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー JLC 968A)
パワーリザーブ:約38時間
防水:3気圧(30m)
ジャガー・ルクルトは、1833年にスイスで創業しました。1847年にゼンマイをリューズで巻く仕組みを生み出しています。レベルソは、1931年にスポーツ競技「ポロ」の競技者から「衝撃に耐える腕時計を作ってほしい」と要望を受けて誕生しました。180度回転させることで、文字盤を守る仕組みを使用しています。
Q2578420は、少し大きいレディースモデルです。表面はシルバーの文字盤で裏面はブラックの文字盤とダイヤモンドの組み合わせになっています。
【個性を生み出す!注目モデル5選】
腕時計のケースは、ラウンド(正円)や四角形の他にも多くの形が存在します。ここから紹介するのは、ケースの形に特徴のある腕時計です。
楕円形のオーバルケースは、ドレスウォッチによく使用します。樽形のトノーケースは、側面の膨らみ具合によって雰囲気の変化があります。盾のような形をしている三角ケースや八角形のオクタゴンケースを使用している腕時計は、数も多くないので注目されます。ケースと同時にサイズや素材にも注目することが大切です。
1) オーバルケース
■ブルガリ セルペンティ 103141
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ブルガリ セルペンティ 103141の仕様:
ケースの形状:オーバルケース
直径:33mm
ムーブメント:クォーツ
防水:3気圧(30m)
ブルガリは、1884年にイタリアで創業しました。ヘビをモチーフにしたセルペンティなどの独自のアイコンがあります。
103141は、ホワイトシルバーの文字盤にピンクルベライトがついたリューズを組み合わせたモデルです。ブレスレットの模様は、ヘビのうろこをイメージしています。
■カルティエ べニュワール SM W8000007
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カルティエ べニュワール SM W8000007の仕様:
ケースの形状:オーバルケース
ケースサイズ:31.6mm×24.25mm
ムーブメント:クォーツ
カルティエは1847年にフランスで創業したブランドで、腕時計のサイズはS・M・Lになります。1912年に発表されたベニュワールは、フランス語で「バスタブ」という意味です。ケースに使用している素材は、18ゴールドです。リューズの部分は、サファイヤクリスタルを使用しています。
W8000007は、2009年のジュネーブサロンで発売されたモデルです。シルバーの文字盤と18Kピンクゴールドのケースは、柔らかい印象を与えてくれます。
2) 樽形のトノーケース
■フランク・ミュラー カサブランカ 5850 CASA AC NR BLC
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フランク・ミュラー カサブランカ 5850 CASA AC NR BLCの仕様:
ケースの形状:トノーケース
ケースサイズ:45mm×32mm
ムーブメント:自動巻き
天才時計技師といわれているフランク・ミュラーは、1991年に会社を設立しました。ビサン数字やエナメルの文字盤などが特徴の時計を制作しています。1992年に発表されたカサブランカは、モロッコの都市「カサブランカ」や1920年代の映画「カサブランカ」をイメージして作られたシリーズです。カサブランカの最大の特徴と魅力は、1920年代では珍しいステンレススチール製のケースを採用したことです。
5850CASA AC NR BLCは、ブラックの文字盤にホワイトの針とインデックスを組み合わせたモデルです。ストラップ部分には、ブラックのレザーを使用しています。
3) 三角ケース
■ ハミルトン ベンチュラ H24432751
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ハミルトン ベンチュラ H24432751の仕様:
ケースの形状:三角ケース
ケースサイズ:32.3mm×50.3mm
ムーブメント:クォーツ
防水:5気圧(50m)
1892年にアメリカで創業したハミルトンは、鉄道会社や定期航空便の公式時計に選ばれてきました。1970年には、世界初の発光ダイオード(LED)式デジタルウォッチを開発しています。1957年に発売したベンチュラは、三角形に近い盾形のケースが特徴的です。世界初の電池式腕時計としても多くの人に知られています。
2019年に登場したH24432751は、クロノグラフ機能と日付表示機能を搭載したモデルです。ストラップには、ブラックのカーフレザーを使用しています。
4) オクタゴンケース
■オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク・オートマティック 15500ST.OO.1220ST.02
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オーデマ・ピゲ ロイヤルオーク・オートマティック 15500ST.OO.1220ST.02の仕様:
ケースの形状:オクタゴンケース
直径:41mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 4302)
パワーリザーブ:約70時間
防水:5気圧(50m)
オーデマ・ピゲは、1875年に創業してから今まで家族経営を続けているブランドです。ミニッツリピーターやパーペチュアルカレンダーを世界で初めて搭載させています。1972年に誕生したロイヤルオークは、世界で初めてケース素材にステンレススチールを取り入れたスポーツウォッチです。オクタゴン(八角形)のベゼルについているネジは、ケースバックまで貫通しているので裏蓋がありません。
15500ST.OO.1220ST.02は、スレートグレーの文字盤とホワイトゴールドの針とインデックスを組み合わせたモデルです。文字盤には「グランド・タペストリー」と呼ばれる模様が彫られています。
オーデマ・ピゲは、パテックフィリップやヴァシュロンコンスタンタンと並んで、世界三大腕時計ブランドのひとつになります。
【まとめ】
今回は、ケースの形状に注目をして腕時計を紹介しました。ケースの形状で腕時計の雰囲気も大きく変わるので、選択するときのポイントのひとつになります。フォーマルなシーンは、ラウンドケースやレクタンギュラーケースが一般的です。使うシーンによって合わせるのも腕時計選びの楽しみになります。