TWCがオススメする高級クォーツ式腕時計BEST10!
クォーツ式ムーブメントとは、水晶(クォーツ)を使用したムーブメントのことです。水晶に電圧を加えることで生じる振動を電気信号に変えて時計を動かす仕組みになっています。
クォーツ式腕時計は、ゼンマイと歯車で動く機械式時計に比べて時間がくるいにくいのが特徴です。今回は、電池を動力源にしているクォーツ式腕時計の中でも特に品質の高いモデルを紹介していきます。
【日本のブランドが世界を変えた!セイコーのクォーツ式ムーブメントの魅力】
腕時計は、長い間ゼンマイと歯車で動く機械式時計が主流でした。腕時計の価値観は、1969年にセイコーが発表した時計によって大きく変わることになります。
ここでは、セイコーが起こした「クォーツショック」について説明をしていきます。セイコーの上位モデルでもある、グランドセイコーにも注目してください。
■腕時計界に起きた革命!セイコーのクォーツ式ムーブメント
セイコーは、1969年に電池で動くクォーツ式ムーブメントを搭載した腕時計を発売しました。当初は高額だったクォーツ式腕時計は、セイコーがクォーツ式ムーブメントの特許を公開して、製造環境が整うにつれて安くなっていきます。
クォーツ式ムーブメントは、機械式時計に比べて精度が高く衝撃にも強いのが特徴です。電池で動くので、ゼンマイをこまめにまく必要がありません。
クォーツ式腕時計は、世界中に広まり高級品から日用品に変わりました。機械式時計からクォーツ式時計が主流になった流れのことを「クォーツショック」と呼んでいます。
■セイコーの上位モデル!グランドセイコーのクォーツ式ムーブメントの魅力
セイコーは1960年に、世界に通用する国産時計を開発するためにグランドセイコーを立ち上げました。グランドセイコー初のクォーツ式腕時計は、1988年に登場します。
1993年にグランドセイコーは、9Fシリーズと呼ばれるクォーツ式ムーブメントを開発しました。グランドセイコーのクォーツ式ムーブメントは、これまでのクォーツ式ムーブメントの概念を大きく変えることになります。
電池で動くクォーツ式ムーブメントは、ゼンマイで動く機械式ムーブメントに比べてトルク(時計を動かす力)が弱くなっています。そのため、これまでは軽い針を使用していました。
グランドセイコーのクォーツ式ムーブメントに搭載しているのは、1秒間に針を2回転動かす「ツインパルス制御モーター」です。信号が増えることで、初代グランドセイコーに搭載されていたような太い針を動かすことができます。
グランドセイコーのクォーツ式ムーブメントはトルクが強く、クォーツ式腕時計で初めて「瞬間日送りカレンダー」を搭載しました。
長針・短針・秒針は、それぞれ独立した軸で回るので、時間を合わせるときもスムーズにおこなうことができます。
■唯一無二!グランドセイコーのスプリングドライブの魅力
グランドセイコー独自のムーブメントの特徴として挙げられるのが、スプリントドライブです。機械式時計の力強さとクォーツ時計の正確さを兼ね備えています。
スプリングドライブの動力源は、機械式時計と同じゼンマイです。ゼンマイの力を使って歯車を回すので、重い針も動かすことができます。
針の動きを調整するのは、クォーツ式腕時計と同じ水晶振動子とICです。電気で正確に針の動きを調整するので、時間のズレが少なくなっています。
スプリングドライブは、秒針の動き方も特徴的です。音もなく文字盤上をすべる秒針の動き方は、スイープ運針と言われています。
【歴史あるブランドも取り入れている!スイスのクォーツ式ムーブメント】
クォーツ式ムーブメントを取り入れているブランドは、日本のブランドだけではありません。スイスの名門時計ブランドの中には、クォーツ式ムーブメントを取り入れているブランドもあります。
ここでは、スイスの名門時計ブランドのクォーツ式ムーブメントの魅力にせまります。高性能なクォーツ式腕時計の魅力に注目してください。
■オメガらしさを気軽に!オメガのクォーツ式腕時計
オメガは、1848年にスイスのラ・ショー=ド=フォンで創業しました。オメガの機械式ムーブメントには、各パーツにかかる負担を大きく減らす「コーアクシャル機構」を搭載しています。
オメガのクォーツ式腕時計は、1974年に初めて登場しました。オメガのクォーツ式腕時計と機械式時計は、文字盤やケースのデザインに大きな違いはありません。
■タグ・ホイヤーらしさを楽しめる!タグ・ホイヤーのクォーツ式腕時計
タグ・ホイヤーは、1860年に創業しました。F1や「カレラ・パンアメリカーナ」などカーレースに影響を受けたモデルが多くあります。
タグ・ホイヤーは、高級時計のエントリーモデルとして若い男性に人気の高いブランドです。タグ・ホイヤーのクォーツ式腕時計は、使いやすさとスポーティなデザインを兼ね備えています。
■世界初!ロンジンのクォーツ式ムーブメント
ロンジンは、1832年にスイスのサンティミエで創業しました。翼を持つ砂時計のロゴは、世界知的所有権機構(WIPO)に登録されている中でもっとも古い商標登録です。
ロンジンは、1954年にクォーツ式時計を開発してスイスのヌーシャテル天文台コンクールで新記録を打ち出しました。1969年には、量産可能なクォーツ式腕時計を発表しています。
ロンジンのクォーツ式ムーブメントの最大の特徴は精度の高さです。2017年に登場したコンクエストV.H.Pの精度は、年差5秒程度になっています。
水晶振動子が発する周波数は、温度によって微妙に変わることも多くあります。ロンジンのクォーツ式ムーブメントは、温度センサーと電子回路を使って周波数を補正します。
クォーツ式ムーブメントは、磁気や振動で針が一時的に止まることもあります。ロンジンのクォーツ式ムーブメントは、GPD(ギアポジション探知)システムが針の位置を記録して位置を自動で補正します。
【TWCがオススメする上質なクォーツ式時計10選!】
クォーツ式時計は、低コストで作ることも可能です。安いものであれば、数千円で購入できる時計もあります。
ここでは、機能やデザインにこだわった高級感のあるクォーツ式腕時計を紹介していきます。機械式時計同様の美しいデザインも楽しんでください。
■グランドセイコー SBGV225
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グランドセイコー SBGV225の仕様:
直径:406.8mm
ケースの厚さ:10mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバー 9F82)
防水:10気圧(100m)
ブルーの文字盤にシルバーの針とインデックスを組み合わせたシンプルな3針モデルです。日付表示窓は、3時の位置に付いています。
9F82は、日付表示機能が付いたグランドセイコーのスタンダードなクォーツ式ムーブメントです。精度は年10秒前後で、約3年間電池が持ちます。
■グランドセイコー SBGN003
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グランドセイコー SBGN003の仕様:
直径:39mm
ケースの厚さ:12.1mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバー 9F86)
防水:10気圧(100m)
2021年2月に登場したモデルです。グランドセイコーのクォーツ式時計で、初めてGMT機能を搭載しています。
GMT機能とは、第二時間帯を表示する機能のことです。第二時間帯は、オレンジ色のGMT針と回転式ベゼルを使って示します。
■オメガ コンステレーション 123.10.35.60.01.001
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オメガ コンステレーション 123.10.35.60.01.001の仕様:
直径:35mm
ケースの厚さ:9mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバー オメガ1532)
防水:10気圧(100m)
オメガのコンステレーションは、ケースの3時と9時の位置に付いた爪が特徴的なシリーズです。ブラックの文字盤にシルバー針とインデックスが力強い印象を与えます。
オメガのクォーツ式ムーブメントであるオメガ1532の電池寿命は、約25ヵ月です。日付表示窓は、3時の位置に付いています。
■オメガ スピードマスター スカイウォーカー X-33 レガッタ 318.92.45.79.01.001
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オメガ スピードマスター スカイウォーカー X-33 レガッタ 318.92.45.79.01.001の仕様:
直径:45mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバー オメガ5620)
防水:3気圧(30m)
2017年にバミューダ諸島で開催されたヨットレースの「第35回アメリカズカップ」の記念モデルです。2021年3月に、2017本限定で登場しました。
デザインは、アメリカズカップを制したチームニュージーランド(ETNZ/Emirates Team New Zealand)をイメージしています。ケースはチタン製で両方向回転式のベゼルは、ブラックセラミック製です。
オメガ5620は、アナログとデジタルの両方を備えたクォーツ式ムーブメントになります。時間とスタートまでのカウントダウンは、アナログ表示です。
異なる3か所のタイムゾーンやクロノグラフ、タイマー、カレンダー表示などはデジタル形式で表示します。2レースまで記録できるだけでなく、1レースにつき10地点まで途中経過を残すことも可能です。
■タグ・ホイヤー フォーミュラ1 CAZ1010.FT8024
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タグ・ホイヤー フォーミュラ1 CAZ1010.FT8024の仕様:
直径:43mm
ムーブメント:クォーツ
防水:20気圧(200m)
フォーミラー1は、F1をイメージしたシリーズです。ブラックの文字盤にブラックのラバーストラップを組み合わせています。
日付表示窓は4時の位置です。クロノグラフ機能として、10分の1秒計と30分計などを搭載しています。
リューズとプッシュボタンに施しているのは、レーシンググローブを着用していても操作がしやすい「イージークリップ」仕上げです。ベゼルには、速度計測に便利なタキメーターがついています。
■タグ・ホイヤー アクアレーサー WAY111C.BA0928
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タグ・ホイヤー アクアレーサー WAY111C.BA0928の仕様:
直径:41mm
ムーブメント:クォーツ
防水:30気圧(300m)
アクアレーサーは、タグ・ホイヤーのダイバーズウォッチです。ブルーの文字盤に夜光塗料を塗った針とインデックスを組み合わせています。
日付表示窓は3時の位置です。12角形の逆回転防止ベゼルもアクアレーサーならではのデザインになっています。
■グランドセイコー SBGA211
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グランドセイコー SBGA211の仕様:
直径:41mm
ケースの厚さ:12.5mm
ムーブメント:スプリングドライブ(キャリバー 9R65)
パワーリザーブ:約72時間
防水:10気圧(100m)
純白の文字盤にブルースチールの針を組み合わせたモデルです。日付表示窓は3時の位置で、パワーリザーブ表示機能も付いています。
搭載しているグランドセイコーのムーブメントは、キャリバー9R65です。年差月差は15秒ほどになっています。
■セイコー プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル SBBN035
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セイコー プロスペックス マリーンマスター プロフェッショナル SBBN035の仕様:
直径:47.7mm
ケースの厚さ:14.7mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバー 7C46R)
防水:30気圧(300m)
文字盤、ケース、ストラップをブラックで統一したモデルです。日付と曜日は、3時の位置に表示されます。
ケースを覆う外側のプロテクターも大きなポイントです。潜水時間を測るために必要な逆回転防止ベゼルには、こまかく目盛りが振ってあります。
■ロンジン コンクエスト V.H.P. L37274566
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ロンジン コンクエスト V.H.P. L37274566の仕様:
直径:44mm
ムーブメント:クォーツ(ロンジンキャリバーL289)
防水:5気圧(50m)
ブラックの文字盤にレッドのクロノグラフ針を組み合わせたモデルです。30分積算計や12時間積算計がついています。
日付表示窓は、4時と5時の間です。ケースとブレスレットには、ステンレススチールを使用しています。
■ロンジン コンクエスト V.H.P. L37282566
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ロンジン コンクエスト V.H.P. L37282566の仕様:
直径:43mm
ムーブメント:クォーツ(キャリバーL287)
防水:5気圧(50m)
ブラックの文字盤にブラックのケースとブレスレットを組み合わせたモデルです。日付表示窓は、3時の位置についています。
三角形の矢印のような針と文字盤の一番外側についているインナーベゼルを使うことで、別の場所の時間を表示することが可能です。リューズは、ひとつだけでスッキリとしたデザインになっています。
【まとめ】
今回は、高級なクォーツ式腕時計を紹介しました。水晶振動子で時間を制御するクォーツ式腕時計は、時間のズレを気にすることなく使用することができます。
丁寧に作り込まれたケースや美しい文字盤は、高級腕時計を生み出す時計ブランドだからこそ楽しめるものです。使いやすさと美しさを兼ね備えたクォーツ式腕時計をオススメします。