グラスヒュッテの栄光を再び「ノモス グラスヒュッテ」10選!
「ノモス グラスヒュッテ」は、ドイツ・グラスヒュッテで創業しました。機械式腕時計に強いこだわりがあります。
今回紹介するのは、シンプルなデザインとメーカーの強い気持ちが込められた10種類の時計です。ムーブメントの種類別に紹介していきます。
ノモス グラスヒュッテの歴史とこだわり
ノモス グラスヒュッテは、1990年にドイツで創業したメーカーです。ここからは、ノモス グラスヒュッテの歴史とメーカーのこだわりを説明します。
グラスヒュッテの栄光を再び
グラスヒュッテは、ドイツ・ドレスデンの南にある小さな町です。1845年以降は、時計産業で栄えました。
20世紀初頭には、ノモスと呼ばれるブランドも立ち上がりました。しかし、第一次世界大戦以降になるとグラスヒュッテの時計産業は衰退します。ノモス グラスヒュッテは東西ドイツ統一後の1990年にデザイナーのローランド・シュヴェルトナー氏が創業しました。
1992年にモデルを発表して以来数々の賞を受賞してきました。高いデザイン性と技術力からドイツを代表する時計メーカーとなっています。
ドイツの時計の歴史を変えた ノモススウィングシステム
時計の動力源であるムーブメントを自社製造している会社は数多くあります。しかし多くの会社は、脱進機の製造をスイスメーカーに任せていました。脱進機は歯車と調速機(動力源)が回転する速度を一定に保つために必要なパーツです。
一時期時計産業が衰退したグラスヒュッテには、脱進機を作る技術や文献が残されていませんでした。
ノモス グラスヒュッテは、研究を重ねて2014年に自社製脱進機「ノモススウィングシステム」を開発しました。現在のノモス グラスヒュッテの自社製造率は95%を超えています。
ストラップにも強いこだわり
ノモス グラスヒュッテは、ストラップにも強いこだわりがあります。革製のストラップはホーウィン社製シェルコードバンです。コードバンとは、農耕馬の臀部(お尻)の革です。高い強度と使う度に増す光沢が特徴になります。
コードバンの中でも特に品質が高いと言われているのが、ホーウィン社のシェルコードバンです。ジェルコードバンは、ホーウィン社独自の商品で通常のコードバンに比べておいるが多く含まれています。
腕時計のストラップには、牛革が使用されることが多くなっています。他のメーカーにはない質感が味わえます。
ムーブメントにこだわりがあるからこそ 手巻きモデル4選
手巻きモデルは、定期的に自分でリューズを巻く必要があります。自動でゼンマイが巻かれる自動巻きモデルや電池で動くクォーツモデルに比べると少し不便かもしれません。
ここからは、裏側がシースルーバック構造になっている手巻きモデルを4種類紹介します。ノモス グラスヒュッテが自社製造している脱進機の動きを楽しんでください。
ノモス メトロ デイト パワーリザーブ 1101
直径:37mm
ケースの厚さ:7.7mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー DUW4401)
パワーリザーブ:約42時間
防水:3気圧(30m)
文字盤は、亜鉛メッキを白銀でコーティングしたものです。ホワイトの文字盤にミントグリーンの小さなインデックスが特徴になります。6時の位置は、日付表示窓とスモールセコンドです。長針と短針は、黒でスモールセコンドの針には赤色が使われています。
1時の位置にあるのは、パワーリザーブインジゲーターです。ミントグリーンと赤色が使われています。
手巻きモデルの場合、定期的に自分でリューズを回して主ゼンマイを巻きあげなければなりません。時計が止まるまでの時間を示すパワーリザーブインジケーターは、手巻きモデルの強い味方です。
ノモス メトロ 38 デイト 1102
直径:38.5mm
ケースの厚さ:7.8mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー DUW4101)
パワーリザーブ:約42時間
防水:3気圧(30m)
ホワイトの文字盤に黒とミントグリーンのインデックスが映えるモデルです。文字盤は、亜鉛メッキを白銀でコーティングして作られています。6時の位置は、日付表示窓とスモールセコンドです。文字盤の一番外側の部分には、60まで目盛りが振られています。
ノモス オリオン ブルーハンド 309
直径:35mm
ケースの厚さ:8.7mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー アルファ)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧(30m)
亜鉛メッキに白銀で仕上げたホワイトの文字盤にゴールドのインデックスが映えるデザインです。文字盤の一番外側にある分メーターも棒で表現されています。「オリオン ブルーハンド 309」のブルーの針は、塗料の色ではありません。「青焼き」と呼ばれる特殊な技法を用いています。
「青焼き」とは、鉄を290度以上の高温で焼き上げる技術です。高温で焼くことで鉄は、ヤグルマギクのように青くなって腐食にも強くなります。6時の位置は、スモールセコンドです。ステンレススチール製のケースの裏側には、ドーム型サファイヤクリスタルバックを採用しています。
ノモス ラドウィッグ 205
直径:35mm
ケースの厚さ:6.8mm
ムーブメント:手巻き(キャリバー アルファ)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧(30m)
亜鉛メッキに白銀仕上げが施された白い文字盤に、青焼きの針が映えるデザインです。青焼きは、鉄を290度以上の高温で焼き上げる技法で腐食を防ぐ効果があります。
ブラックのインデックスは、12時・2時・4時・6時・8時・10時の部分がローマ数字となっています。4の部分は、通常のローマ数字ではなく縦棒が4本並んだデザインです。
6時の位置には、スモールセコンドがついています。文字盤の一番外側にある分マーカーは縞模様です。
ゼンマイを巻く手間が少ない 自動巻きモデル6選
自動巻きモデルは、腕に付けている間に自動で主ゼンマイが巻かれます。
手巻きモデルに比べるとゼンマイを巻く頻度が少ないです。
ここでは、ノモス グラスヒュッテの中から自動巻きモデルを6種類紹介します。いずれも裏側は、ムーブメントの動きが楽しめるシースルーバック構造です。
ノモス クラブ ネオマティック アトランティック 741
直径:37mm
ケースの厚さ:9.3mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー DUW3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:約20気圧(200m)
アトランティックブルーの文字盤と広めのベゼルが特徴のモデルです。ステンレススチール製のケースは、裏側がムーブメントの動きが見えるシースルーバック構造になっています。
インデックスは、12時・2時・4時・8時・10時の部分がアラビア数字です。長針・短針・インデックスには、スーパールミノバと呼ばれる蓄光塗料が施されていて、暗くなるとグリーンに輝きだします。
6時の位置は、スモールセコンドです。ネオンオレンジ秒針が目を引くデザインとなっています。
ストラップは、ブルーブラックのナイロンです。ナイロンは、汗や水に強いという特製があります。
ノモス メトロ ネオマティック 1106
直径:35mm
ケースの厚さ:8.1mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー DUW3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧
亜鉛メッキの文字盤は、白銀でコーティングされているので白く輝いています。6時の位置は、スモールセコンドです。
文字盤の一番外側にある「分マーカー」にはシアンブルーが使われています。分マーカーは小さなドットなので目立ちすぎないデザインです。
ノモス メトロ ネオマティック39 シルバーカット 1114
直径:38.5mm
ケースの厚さ:8.4mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー DUW3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:5気圧(50m)
ロジウムメッキの文字盤には、ブラッシュ仕上げが施されています。金属特有のツヤが抑えられているので落ち着いた印象を与えるモデルです。長針と短針は、文字盤と同じロジウムメッキが使われています。6時の位置にあるのは、スモールセコンドです。
インデックスの12時・3時・9時の部分とスモールセコンドの針には、赤色が使われています。文字盤の一番外側にある「分マーカー」は黒です。
ノモス オリオン ネオマティック39 ホワイト 341
直径:38.5mm
ケースの厚さ:8.7mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー DUW3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:5気圧(50m)
亜鉛メッキに白銀を施した文字盤とホワイトのインデックスが印象的なモデルです。ロジウムメッキを施した針も白く輝きます。文字盤の一番外側にある「分マーカー」には、アラビア数字も使われています。余白を大切にしているモデルなので、「分マーカー」は目立たない色と大きさになっています。
ノモス テトラ ネオマティック39 ミッドナイトブルー 422
サイズ:33mm×33mm
ケースの厚さ:7.3mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー 3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧(30m)
テトラは、角形のケースが特徴的なコレクションです。422は特に男性向けに作られたモデルになっています。
文字盤はミッドナイトブルーで「分マーカー」はグリーンです。白いインデックスは、12時・2時・4時・8時・10時の部分がアラビア数字になっています。6時の位置にあるのは、スモールセコンドです。ネオンオレンジの秒針が良いアクセントになっています。
ノモス ミニマティック 1203
直径:35.5mm
ケースの厚さ:8.9mm
ムーブメント:自動巻き(キャリバー DUW3001)
パワーリザーブ:約43時間
防水:3気圧(30m)
亜鉛メッキに白銀仕上げが施された文字盤は、白く輝いています。赤い針は、先端が少し丸まっているのが特徴です。
「分マーカー」には、シアンブルーが使われています。一部ゴールドになっているのがアクセントです。
インデックスは、12時・2時・4時・8時・10時の部分がアラビア数字でそれ以外の部分はドットが使われています。6時の位置はスモールセコンドです。
まとめ
今回は、ドイツ時計「ノモス グラスヒュッテ」を紹介しました。1990年の創業は、時計業界では比較的新しいメーカーです。
「ノモス グラスヒュッテ」は、機械式腕時計に強いこだわりがあります。時計に使われているパーツは、95%以上が自社製です。
時計のデザインは、シンプルで余白を重視しています。ドイツ・グラスヒュッテの栄光を今に蘇らせているブランドと言っても過言ではありません。
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