ノモス グラスヒュッテ 腕時計
ノモス グラスヒュッテは、ローラント・シュヴァートナー氏が1990年代にドイツで時計の街として知られるグラスヒュッテに設立した時計メーカーです。
1990年代ということからもおわかりになりますように、比較的新しい時計メーカーになります。ただ、2005年には自社開発のムーブメントを採用し、自社一貫製造を指すマニュファクチュールの仲間入りを果たすという驚異的なスピードでの成長を遂げます。ドイツでは最大の機械式時計メーカーとして知られているのですが、その一方で日本での知名度というのはそこまでありません。ドイツの時計の街として知られるグラスヒュッテでは「至高」と評される腕時計は、本当にシンプルです。
そのシンプルさが大きな魅力になっており、世界的に高い評価を受けているのです。シンプルで見た目が美しく洗練されているというだけではなく、文字盤の視認性の高さや精度などの機能面でも素晴らしい腕時計に仕上がっています。知名度はそこまでではないものの、メンズ腕時計として人気があります。国民性が似ているといわれるドイツのドイツ腕時計だからこそ、響く部分もあるのかもしれません。
新品 ノモス グラスヒュッテ 腕時計
ドイツの本格機械式時計の魅力を伝えるノモス グラスヒュッテ
ドイツにある時計の町・グラスヒュッテでつくられたブランドであることを名前に冠する「ノモスグラスヒュッテ」。1992年に創業したノモスの代表的な腕時計ブランドとして、ファンを増やし続けています。グラスヒュッテの時計産業の歴史は170年以上。その伝統技術を受け継ぎ、高度な自社製ムーブメントによる機械式時計を、こだわりを持って世に送り出しているブランドです。ドイツらしい機能美も追求し、シンプルが好きな人の琴線に触れるデザイン性もあります。ドイツの美を守り伝えているこのブランドの特徴を紹介します。
・ノモスグラスヒュッテの歴史
ドイツ製の時計は、スイス製と並び高品質さで知られています。ドイツで時計づくりが盛んなのが、ドレスデンの近くにあるグラスフュッテという小さな町。1845年、まだドレスデン周辺がザクセン王国と呼ばれていた時代から、この町で時計産業が興り、現代に至るまで伝統的な技術が受け継がれています。このグラスヒュッテブランドを名乗るときには次のようなルールが存在します。それは、「時計ムーブメントのうち、50%以上がグラスヒュッテでつくられている」こと。ノモスは95%以上をグラスヒュッテで製造している、正真正銘グラスヒュッテ産メーカーです。1992年創業の新興メーカーながら、長い伝統に裏打ちされた高品質な時計を世界に送り出しているのです。
・機能とデザインの魅力
時計の心臓部ともいえるムーブメントは、他社から優れた製品を調達するメーカーもあります。そんな中、ノモスはムーブメントの自社製造に力を入れています。2014年には、脱進機と呼ばれる独自製造が非常に難しい部分も自社製造できるようになりました。設計から製造まで一貫して自社で行うことで、高級機械式時計の中では比較的リーズナブルな価格を可能にしました。また、一般的には、機械式時計は複雑な構造のため大型化しやすいといわれます。しかし、ノモスグラスヒュッテは薄くシンプルなデザインにこだわります。これは、機能や合理性を重視するドイツで生まれた「バウハウス」芸術の影響と、同社自ら言及しています。世界のデザイン賞受賞経験が示すのは、高機能をリーズナブルに、機能的で美しいデザインとともに届けていることの証明といえるでしょう。
・魅力がつまったモデルとは
フラッグシップモデルの「タンジェント」は、シンプルで優美かつ視認性の高いデザインです。定番のラウンドケースに、定番色のベージュや黒の革ベルトでエレガントさを醸し出します。本格派の機械式時計でありながら20万円代のものもラインナップされており、初めての1本にもうってつけです。高価格帯のネオマティックシリーズは、超薄型の自動巻きムーブメントDUW3001を搭載する高機能コレクション。2019年に発表された限定モデル「バウハウスセンチュリー」は、バウハウスの美の哲学を詰め込んだ注目モデルです。
「ラックス」「ラムダ」モデルはゴールドコレクションとも呼ばれ、特別なムーブメントを使用したモデルです。手彫りの模様が施されたムーブメントの盤面は見飽きない美しさ。時計盤を裏がえして、シースルーの裏蓋からいつまでも眺めていたくなりそうです。ローズゴールドなど華やかなデザインを展開しているのも魅力です。
・複数のコレクションを持ちたくなる奥深いドイツ製腕時計
ノモスグラスヒュッテは、歴史に裏打ちされた確かな技術を持つブランドです。同時に、その技術を高め続け、設計から製造まで自社で一貫製造できる、革新性を持つブランドへと成長してきました。職人が手作業で生み出す美しいムーブメントは、実際に盤面を見ればその仕事の丁寧さが伝わるようです。機械式時計としては、手を伸ばせば届きそうな価格帯であるのも魅力。1本といわず2本、3本と付き合っていきたくなるブランドではないでしょうか。