レベルソ

ジャガー ルクルト レベルソ 腕時計

ジャガー ルクルトの『レベルソ』は1930年初頭、英国人将校からの要望により設計されたモデルです。そのリクエストは「ポロの試合中でもつけられる腕時計」というもの。それに対しジャガー ルクルトの時計職人たちが出したアイディアは「腕時計のケース本体を反転させて衝撃から風防を守る」という、斬新なものでした。

『レベルソ』はシンプルで幾何学的ラインを持つ、アールデコからのデザインを採用しています。そのため、時計ケース本体は長方形型でエレガントでクラシカルな、フォルムが特徴です。ワンタッチでケースを反転させる『レベルソ』はスポーツ用時計としての用途だけではありません。この一連の動作で、もうひとつの時計の「顔」が現れるということでも、人気となりました。アールデコ調の均整が取れたデザインで、男性女性が分け隔て無く使えるユニセックスモデル、カップルでお互いにシェアできる腕時計としても支持されています。

ジャガー ルクルトのムーブメントは一貫して自社生産である、「マニュファクチュール」にこだわり続けてきたブランドです。 このように『レベルソ』はアールデコ調の美しさを持ち、その信頼性の高いムーブメントを搭載していることで、高い評価を得ている腕時計です。

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シンプルとクラシカルの調和を目指す「ジャガー ルクルト」の代表モデル「レベルソ」

ジャガー ルクルト「レベルソ」は、1833年にアントワーヌ・ルクルトにより創設された、現在もスイスのル・サンティエに拠点を置く高級時計マニュファクチュール「ジャガールクルト」を代表するモデルです。ジャガールクルトは、日本国内においてロレックスやオメガほど知名度は高くありませんが、一部の時計好きの間では憧れのブランドとして知られています。レベルソは、他の時計には見られない個性的な「ある特徴」から唯一無二のムーブメントとして、静かにその地位を確立させました。今回は、その「レベルソ」の魅力を紹介します。

・ジャガールクルトとは?技術力の高さは創業当時から。自社一貫製造を続ける知る人ぞ知る時計ブランド

ジャガールクルトの誕生には、フランス海軍向けの時計を製造していたエドモンド・ジャガーと、創始者の孫ジャック・ダヴィド・ルクルトが関係しています。2人は共同して超薄型懐中時計のコレクション「ルクルト製キャリバー145」を製作させるなどの協力関係を強くしていき、1937年、ジャガールクルトが正式に確立されました。そして創業以降、1,200種類以上のキャリバーを製造し、数百件の特許・発明をしています。

設立当初から信頼ある製造ラインを自社内で確立し、現在でも高級時計メーカーとして知られるパテックフィリップを始め、多くのブランドへの機械・部品の供給を請け負っていました。よって、ジャガールクルトは「部品製造・供給」に突出した強みがあるとされ、現在でも自社製造を続けている数少ないメーカーです。デジタル時計には無い古典的なデザインと共に、1000時間の耐久コントロールテストを行うなど、部品製造への強いこだわりも大きな魅力であるといえます。

1844年に当時史上初の計器となった、ミクロン単位を測定できる「ミリオノメーター」をはじめ、今なお記録の破られていない、世界で最も薄い懐中時計用ムーブメントを発表します。近年では、2006年に時計製造史上初の1つのムーブメントによって3つのダイヤルが駆動する時計「レベルソ・グランド・コンプリカシオン・トリプティック」、2009年に世界で最も複雑な腕時計である「ハイブリス・メカニカ・グラン・ソヌリ」を発表し、今なおその高い技術力に裏打ちされたたくさんの実績を残し続けています。

・ 他では類を見ない反転式機構を搭載する「レベルソ」

1931年イギリス領インド帝国にて、あるイギリス人将校が、ポロの試合の衝撃で多くの腕時計を破損していたことに困り果て、ジャック・ダヴィト・ルクルトに、スティックの衝撃に耐え得る頑丈さと、洗練美を併せ持った時計の制作を依頼したのが始まりと言われています。

当初はスポーツ・ウォッチとして誕生したレベルソは、文字盤を反転させてダイヤルを裏面に隠し風防を守るという、他では類を見ない仕様を確立させました。現代では、ジャガールクルトを代表する、角型の、洗練されたクラシカルなデザインのドレス・ウォッチとして時計愛好家に支持されています。アンティーク・ウォッチとしての価値も高く、古いものは希少性の高さから比較的高価な値段で取引されることが多くなっています。

・「デュオ」「デュエット」を始めとする、ラインナップの多彩さも魅力

レベルソはジャガールクルトを代表する人気シリーズの一つで、現在も製造されているムーブメントです。そのため、製造年代によって様々な大きさやデザインがあり、女性用の「レディ」、薄さを追求した「ウルトラスリム」、昔ながらの「クラシック」、近年のメインデザイン「グランタイユ」など、たくさんのラインナップがあります。さらにサイズ以外にも、手巻か自動巻きかなど機構の違い、バンド、カレンダーなどの機能の搭載の違いなど、技術面で優れたジャガールクルトならではのバリエーションを見ることができます。 その中でも、レベルソの反転式機構という特徴を生かして、表裏にそれぞれコンセプトの違う2つの文字盤を搭載したシリーズは、男性用が「デュオ」、女性用が「デュエット」と呼ばれています。シーンによって2つの文字盤を使い分けることができるため、非常にゴージャスかつ、とても人気のあるムーブメントです。

・伝統と革新の歴史。今なお進化を続けるレベルソ

頑丈性と洗練美を同時に併せ持つとされたレベルソの反転式機構は、現代ではより傷のつきにくいガラスなどが使用され風防が強化されたこともあり、もはや文字盤の保護のため、という意味合いは薄れています。ですが、この唯一無二の特徴は、レベルソだけではなくジャガールクルトを代表する特徴として、なくてはならないものになっています。伝統的なアール・デコ様式の継承と同時に、現代に合った実用性も兼ね備えたレベルソは、今なお進化を続け、多くの時計愛好家によって支持されています。

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